ひとくちスポット紹介
スポット名 | 韓国岳 |
所在地(山頂) | 宮崎県えびの市・小林市、鹿児島県霧島市 |
ウェブサイト | えびのエコミュージアムセンター |
概要 | 霧島連山の最高峰。 標高は1,700mに達するため、冬場は冠雪した姿を見ることができる。 |
鹿児島県と宮崎県の間には霧島連山がそびえ立っていますが、その中で最も高い山は「韓国(からくに)岳」。
標高は1,700mと、九州地方全体でもそれなりに高い山とされています。
これだけの標高とあって冬場は雪が積もるのですが、実際に登った感じはどうなのでしょうか。
今回、12月上旬に韓国岳へ登ってきましたので、その様子をご覧いただきたいと思います。
12月の韓国岳、こんな感じ
2024年12月8日、天気は晴れ。

今いる場所は、宮崎県えびの市にある「えびの高原」。
韓国岳の登山ルートはえびの高原から登るルートと大浪池を経由するルートが有りまして、今回登るのはえびの高原の方になります。

ただ登ったことを記すのだと味気ないので、この記事では「ここが危なかった!」などといった印象深かった地点をピックアップしながら備忘録として残しておこうと思います。
登山口から冬景色
えびの高原の標高は1,200m。
登山口の周辺は粉雪によって真っ白く染まっていました。

しばらくの間はアスファルトで舗装された道が続きますが、まだ陽が当たり始めて間もないためかツルツルに凍っています。

さらに数分ほど歩いたところで撮った雑木林。
やっぱり白い。
暴風が吹き荒れる5合目
登山開始からおよそ1時間、5合目に到達。

この手前で雑木林を抜けるため、5合目は青空がよく見えますが…実はとてつもない風が吹き荒れています。

風の強さは時と場合によるでしょうが、少なくともこの日は構えたスマホが吹っ飛ぶんじゃないかというレベルの強風でした!
ああ、寒い寒い。
凍てつく世界

山頂へ近づくにつれ、景色はどんどん白さを増していきます。
登山口ではパウダー状だった雪も、ここまで登ってくると固く締まったものになっていました。

脇に生えている木の枝もこの通り。九州ではめったに見られないような景色が今ここに!
樹氷をまとっている姿は、色は違えど天ぷらみたい…。

あまりの強風になぎ倒されたであろう柵。
晴れたときの山頂は絶景!

登山開始からおよそ2時間、韓国岳山頂に辿り着きました!
相変わらず物凄い強風です。

看板の奥には、ぽっかり空いた巨大な爆裂火口が。
直径900 mにも及ぶこの火口は約1万8000年前の噴火で形成されたものですが…それにしてもまぁ巨大。
落ちたらひとたまりもないでしょう、足がすくみます…。

南東の方には新燃岳、その奥には高千穂峰。
時折雲で見えなくなることもありましたが、晴れたらはるか向こうの山々までも見渡せます。
溶岩で埋まった新燃岳の火口からは、無数の白い煙がのぼっていました。
その内また噴火するんだろうか…そうだったら怖いな。
スリル満点の下山
下山時はけっこう怖いです。

登るときはさほど気になりませんでしたが…場所によっては急な斜面があるし、雪も積もっているので装備次第では滑って転んでしまうこともあるでしょう。
ちなみに僕は登山客の目の前で2回ずっこけました。
登山後の蕎麦が最高!

えびの高原まで下りてきたところで、近くのお店にて温かい蕎麦を注文したのですが、これが何とも美味しくて。
冬山で冷え切った身体に沁みわたるし、おこわも付いていたのでいう事なしです。
おわりに
以上が、12月の韓国岳の様子となります。

韓国岳は“初心者でも登れる山”といわれる位なのでこれといった難所は無く、実際に見た景色も素晴らしいものでしたが…人生初の冬山とあって「とても寒かった」というのが一番の感想です。
1,700mの韓国岳で寒い寒いと喚いていたぐらいなので、3,000m級の冬山なんて僕には到底登れないでしょう。何となくそんな感じがします。
また、登山道が整備されているとはいえ遭難も起こるような山ですのでくれぐれもご安全に。

そして、韓国岳の周辺では硫黄山や新燃岳、御鉢などの活火山があります。
火山活動の状況(気象庁)などで最新の情報を確かめたうえで、登山するかどうかの判断をお勧めします。
今日のあとがき


冬の韓国岳はキツかったけれど…それでも頂上に立った時の達成感は言いようのないぐらいのものでした!
ただ、けっこう身体に疲労が溜まるので、帰りは温泉に立ち寄るのが良いかも…。
スポット情報
スポット名 | 韓国岳 |
所在地 | 宮崎県えびの市・小林市、鹿児島県霧島市 |
駐車場 | 有り(えびの高原) |
トイレ | 無し(登山口にあり) |
ウェブサイト | えびのエコミュージアムセンター |