毎週金曜日 20:00に投稿予定!

自称“鹿児島空港の最寄り駅”「嘉例川駅」はこんな感じです

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ひとくちスポット紹介

スポット名嘉例川駅
所在地〒899-5113 鹿児島県霧島市隼人町嘉例川
概要霧島市の山間にあるJR肥薩線の無人駅。
明治36(1903)年の開業当時のまま残る駅舎は国の登録有形文化財となっている。

今回紹介するスポットは、JR肥薩線の無人駅「嘉例川駅」

あまり知られていませんが、ここは鹿児島空港の最寄り駅とされています。
何故知られていないのかにはそれなりの理由があるわけですが、その前に嘉例川駅がどんな駅か知っていただきましょう。

県内最古の駅舎!

2024年5月18日、天気は晴れ。

あいにく夜の訪問となってしまいましたが、こちらは嘉例川駅の駅舎です。

少なくとも近代的な見た目ではないですが、実は駅舎が建てられたのは明治36(1903)年のこと。
築100年をゆうに超え、3駅隣にある大隅横川駅と並んで県内最古の駅舎を有する駅とされています。

▲2023年2月撮影

ちなみに昼はこんな感じです。

駅構内の様子

待合室の様子。
近づくとセンサーが反応し、一気にホームの方まで明るくなりました。

内装はレトロなガラス戸に木製の備品。トトロの世界に出てきそうですね。

時刻表。

大体1時間に1本のペースで来るらしく、予想していたよりも多めでした。
ただし終電はそれぞれ8時台・9時台と、かなり早めです…。

嘉例川駅には観光大使を務める駅猫がいて、今は「さんちゃん」が二代目を務めている模様。
窓口の跡には小屋や写真、観光大使の任命証などなど、いろんなものが所狭しと並んでいました。

「猫いるかな~」と思ったら、このときは体調不良を理由にお休みしているみたいです。
いつの日か会ってみたいですね。

駅には改札口が存在せず、自由に駅舎とホームを行き来することが出来るようになっています。
こちらも木造の屋根が現存していて、レトロな照明と相まってとてもいい感じ。

線路を挟んだ先には、かつて存在した2番線のホームが残っていました。
役目を終えたいまは桜の木が植えられています。

最後に、ホームの端っこから撮った写真を。

夜の嘉例川駅はかなり静かでしたが…ノスタルジーに浸れる良い場所でした。
これが俗に言うエモいというやつでしょうか。

最寄り駅の唯一にして最大の欠点

冒頭でお伝えした、嘉例川駅が鹿児島空港の最寄り駅であるという話。
確かにそれは間違ってはないです。車であれば10分足らずで着きますね。

…が、これが徒歩となると、駅から空港までは1時間近く山道を登る必要があります。
距離も約4km。ちょっと歩こう程度では済まされません。

ただ、本数は少ないですが嘉例川駅から空港に行くバスもあるにはあるので、そこは救いでしょうか。
何なら電波もある程度通じるし、タクシーを呼ぶのもアリかも。

まぁ…いまの鹿児島空港ができる70年近く前から嘉例川駅はあった訳ですから、「駅を空港寄りに移して~!」と言うのはちょっと酷な話かもしれません。
それはまた、いつか開業するかもしれない東九州新幹線に期待するとしましょう!

▲2025年時点でのルート候補

そんな東九州新幹線ですが、訪問時点ではどこを通ってどこに繋がるルートになるか、そもそも建設するかすら決まっていない状態です。

仮にルートが決まって鹿児島空港周辺に駅が造られるとしても、開業は2030年代か、それ以降になるでしょうね…。

今日のあとがき

スウ

実は嘉例川駅よりも、お隣の中福良(なかふくら)駅の方が距離的には空港に近いとされています。
ただ、その駅は電波が繋がらなくなるほど山奥にあるので、利便性は嘉例川駅の方がまだ良いかも…。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇
2024年:日本最南端の電停「谷山電停」到達

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