ひとくちスポット紹介
スポット名 | 嘉例川駅 |
所在地 | 〒899-5113 鹿児島県霧島市隼人町嘉例川 |
概要 | 霧島市の山間にあるJR肥薩線の無人駅。 明治36(1903)年の開業当時のまま残る駅舎は国の登録有形文化財となっている。 |
鹿児島県霧島市にあるJR肥薩線の無人駅「嘉例川駅」は、明治36(1903)年の開業当時のままの駅舎が残るとても貴重な駅。
築100年を超える県内最古の木造駅舎はなんとも味わい深いもので、SNS上でも実際に訪れた人がけっこういるようですが…意外にも、夜の嘉例川駅はあまり取り上げられていない様子。
そこで今回は、夜の嘉例川駅についてお届けしようと思います。
実際に行ってみた
2024年5月18日、天気は晴れ。
ここは嘉例川駅から100mほど離れたところにある駐車場。
少しだけ車を停めさせて頂き、徒歩で駅へ向かいます。
ただ、夜道がけっこう怖い。
嘉例川駅自体は集落の中に建ってはいるものの、その周りは山・山・山。
特に駅の裏側は人家も何もない森林なので、僕が歩いているすぐ横でガサゴソと何かが移動する音がしきりに聞こえるわけです。
九州に熊はいないはずなのでイノシシか何かだと思いますが、「せめてもう少し早い時間に行けばよかった」と少しだけ後悔しました。
適当なYouTuberの動画を見て恐怖心を紛らわせます。
誰もいない小道を数分ほど歩くと、明かりの点いた嘉例川駅の駅舎が現れました。
夜なのであんまり外観は見えませんが、白熱灯の柔らかい灯りに照らされていてすっごく心惹かれます。
それでは、少しお邪魔しましょう。
駅舎の中へ
中に入ると、感応式のライトが点灯して一気にホームの方まで明るくなりました。
明治時代に造られた木造駅舎とあって、内装もちょっと洋風チックであるとともにレトロな雰囲気。トトロの世界に出てきそうですね。
嘉例川駅に乗り入れるJR肥薩線はかなりのローカル線なので、あんまりここに停まる便の数も多くないのかな…と思って時刻表を見てみると、予想に反してけっこう停まるようでした。
時間帯によるものの、無人駅に1時間に1本のペースで来ていることを考えると普通に多いほうかも。
嘉例川駅には観光大使を務める駅猫がいて、今は「さんちゃん」が二代目を務めているようです。
窓口の跡には小屋や写真、観光大使の任命証などなど、いろんなものが所狭しと並んでいました。
「猫いるかな~」と思ったら、このごろ体調不良を理由にお休みしているみたいです。
いつの日か会ってみたいですね。
ホームへ出てみる
駅には改札口が存在せず、自由に駅舎とホームを行き来することが出来るようになっています。
こちらも木造の屋根が現存していて、レトロな照明と相まってとてもいい感じ。
線路を挟んだ先には、かつて存在した2番線のホームが残っていました。
役目を終えたいまは桜の木が植えられています。
最後に、ホームのほぼ端っこから撮った写真を。
夜の嘉例川駅はかなり静かでちょっと心細かったですが…情緒あふれる駅舎でどこか懐かしい気持ちに浸れる場所でした。
今日のあとがき
本文では省きましたが、駅構内にいる間もずっと茂みの方からガサゴソと音が聞こえてました。
昼間は大丈夫だと思いますが、ここら辺は夜になると完全に野生動物のテリトリーと化すのでしょうね…。
スポット情報
スポット名 | 嘉例川駅 |
所在地 | 〒899-5113 鹿児島県霧島市隼人町嘉例川 |
駐車場 | 有り(無料) |
トイレ | 有り |