【鹿児島】人知れず廃れていく温泉「金湯温泉」へ行ってみた

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ひとくちスポット紹介

スポット名金湯温泉
所在地〒899-6502 鹿児島県霧島市牧園町三体堂
概要温泉施設「霧島温泉 旅の湯」の近くにある温泉。
もともと個人所有の温泉で、住人に許可を取れば自由に入浴できたが、2024年現在は源泉のみを残して廃れている。

霧島の奥地に在る秘湯

2024年5月25日、天気は晴れ。

鹿児島県霧島市の山奥には、地元の方しか知らないような秘密の温泉がいくつも存在しています。

今回訪れる「金湯温泉」もまた、その内のひとつ。
温泉施設「霧島温泉 旅の湯」(旧:野々湯温泉)の近くに在ると言われています。

荒れ放題の道

金湯温泉へは、左側の未舗装の道を進んでいくとのこと。

・・・え、ここ通るんですか??

辛うじて人の往来があるのかクモの巣はほとんど無いけど、それにしても草の密度がすごい。場所を間違えたかと思って何度か行ったり来たりしましたが、やっぱりここが正しいみたいで…。

しばらく進むと草のまばらな林の中に入り、左手側には川が見えるようになりました。
割と急な斜面なので足を滑らせることもありましたが、そこまで悪路では無かったです。

ただ、その先は崩落していました。

半ばアスレチックのような形で難所を抜けると、落ち葉は積もっていますが結構くっきりと道が現れました!
ここをしばらく歩くと、金湯温泉を管理されていた方の家があるそうですが…。

その家はいま、ご覧の通り。

以前はここに住んでいる方に許可を取れば、近くに設けられた温泉小屋で入浴できたとのこと。
ですがこの全壊した家から察するに、もう温泉は管理されて無さそうです。

当時の面影が残る倉庫や庭の跡。

温泉小屋も倒壊気味

廃墟群を通り抜けて道なき道を進むと、木々の隙間からまた新たな建物が見えてきました。
こちらも崩壊が進んでいるっぽいですが、どうやらこれが温泉小屋みたいです。

温泉小屋の入口。

中はゴミが散乱していて、一面水浸しになっていました。
温泉の成分なのか、床はオレンジ色に染まっています。

温泉小屋の前はかなり開けた場所になっています。
周囲には1,2箇所ほど噴気孔が存在しているので、ほのかに腐った卵の臭いもしますね。

源泉を発見!

温泉小屋の裏手に回ってみると、木製の蓋がされた井戸のようなものを発見。

けっこう脆そうな蓋だったので恐る恐る3枚だけどかしてみると、そこには温泉が有りました。

これこそが金湯温泉の源泉。
温泉小屋が機能不全になってもここは健在でした!

源泉の温度はだいたい50℃前後。
けっこう熱々です。

入浴はまず無理なので、備え付けのひしゃくに一杯汲んで手にぶっかけることに。
一応5分ほど冷ましましたが、それでもかなり熱かったです。

▲ 帰り道で撮影した道中の崩落地点

ネット上でもあまり情報が無かった金湯温泉。

実際に行ってみるとけっこう廃れ気味で、泥まみれになったり蚊にあちこち刺されたりした割には手湯のみだったので…ここだけの話、「また来よう」という思いにはなりませんでした。

ただ、温泉自体はちゃんと生きているという結果は得られたので、少なくとも良い冒険にはなったと思います。

今日のあとがき

スウ

何故だか分かりませんが、温泉小屋の辺りで誰もいないのにめちゃくちゃアップテンポな音楽が響いてました。
Misskeyの方に動画を載せておきますが…これは一体何だったんでしょうか。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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