誰もいないとかなり怖い!パワースポット「溝ノ口洞穴」へ行ってきた

パワースポットというものをご存じだろうか。

科学的根拠は無いものの、行くと何か不思議な雰囲気だったり自然のエネルギーを得られるなどといった場所のことを世間はそう言うようだ。

調べてみると日本各地に数多く存在しているようで、僕の住む鹿児島県では曽於(そお)市に溝ノ口洞穴がある。

山間にある大規模な洞窟で、パワースポットと言われているほか国指定文化財や日本百名洞の一つにも指定されているほど。

目次

実際に行ってみた

走っていたらいきなり現れた

溝ノ口洞穴までは山を切り拓いて造ったような道が続く。

ひとたび台風なんかに見舞われれば、倒木などで瞬く間に通行止めとなってしまうのだ。

そのため、訪れる際は事前に曽於市のホームページを確認しておくのをお勧めする。

日を改めて洞穴を目指す

洞穴までは茶畑沿いの道を走っていく。

お茶の収穫量が静岡県に次いで多い鹿児島県では、このようにあちこちで栽培が行われている。

その後は路傍にひっそりと佇む案内標を頼りにひたすら進む。見逃し注意。

途中、離合地点もとい待避所が設けられてはいるが、ポツポツとある程度。

道が細くなってからは2~3箇所しか無いので、対向車の有無は運任せだ。

時刻は15時を回った。

秋が深まり始めたとはいえ、ここまで来るまでの間は非常に暑い。

でもこの辺りは、山奥だけあってめちゃくちゃ涼しい。

あまりの快適さについ両手を挙げて深呼吸をしてしまうほど。

・・・とはいうけど、ちょっと怖さもある。

四方を山に囲まれているのに加えて鳥居がどことなく異界のような雰囲気を醸し出してくるし、いざという時でも圏外だから助けは呼べない。

鳥居にお辞儀をして先に進む。

参道脇には、洞穴内から湧出した水が流れていた。

とっても冷たい。

これが溝ノ口洞穴。

山の中に文字通りぽっかりと穴が開いていて、その奥には岩穴観音像が建立されている。

2015年には、ここへ人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」がライブ映像の撮影にやって来たのだそうだ。

そのため、溝ノ口洞穴へ聖地巡礼に訪れる方も中にはいるとのこと。

入洞

それでは、誰もいない洞窟へ潜入しよう。

入口には見学者名簿と何個か懐中電灯が準備されていた。

照明は実質セルフサービスの模様。

その懐中電灯で中を照らしたところ。
小さい灯りではあるが、iPhoneのライトより遠くまで届く。

でも暗い。

懐中電灯があるにしても、所によってはその光すら暗闇が包み込んでしまうので不安は拭えずむしろ増大するばかり。

誰もいない今、もし入口が崩落でもしたらどうなるのだろう。

心霊云々の噂がここにも一応囁かれているようだが、それ以前に360度の暗闇で息絶えると思うと崩落直後から一人でパニックになってそう。

洞内50m地点。

この先にもまだまだ奥行きがあるようだが、これ以上は崩落の危険があるとの事で立ち入り禁止。

洞窟内にはゲジゲジが棲んでいるらしく、上を見上げると1匹だけいた。

洞穴について

平成29年の測量結果によると、入口の幅14.6m、高さ6.4m、全長209.5mとなっている。

洞窟はさらに奥へ続いていると考えられていて、地域の住民が犬を洞内に放ったら数十km離れた高千穂峰に出てきた…なんて伝説もあるほど。

そして成り立ちだが、約3万年前に大噴火を起こした姶良カルデラからそう遠くないこの地域では、噴出した入戸火砕流(シラス)が厚く堆積した。
火砕流堆積物の一部は硬い溶結凝灰岩へ変化していったが、やがて地下水の浸食や風化の影響で崩落が起き始める。

これによってできた空洞が長い年月をかけて徐々に広がっていくことで、溝ノ口洞穴は形成された…と考えられている。

洞内の天井には、こんな風に丸い穴がぽこぽこと開いているのが確認できる。

これは吹き抜けパイプといって、火砕流堆積物に含まれていたガスや水蒸気が上方に抜けていった名残なのだとか。

今日のあとがき

スウ

観光地ではありますが、辺りに誰もいないとけっこう雰囲気が変わります。
そういった不思議なオーラをまとっているのも溝ノ口洞穴の魅力だと思います…!

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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