天降川の支流であるO川には、山之城温泉と呼ばれる野湯が存在する。
そこでは群馬の「尻焼温泉」や和歌山の「川湯温泉」のように川全体が温泉になっており、ちゃんと入浴できる野湯なのだ。
しかし、高濃度の有毒ガスが発生している等の理由で現在では立ち入りが禁止され、野湯の紹介リストに掲載されることもそう無い。
山之城温泉へ続く林道
Iホテル跡から反対側にのびる林道を進むと、交差点が現れる。
山之城温泉へはそこを右に曲がると行けるらしいのだが、入口は有毒ガスの発生を理由にゲートで封鎖されていた。
看板に記載されている“隼人保健所”は2005年に加治木保健所と合併して姶良保健所に、“牧園町”も同年11月に霧島市になったため、どちらも現存しない。
そのほかネット上に掲載された情報を集約すると、少なくとも1999年~2004年夏の間にこのような封鎖措置がされたと考えられる。
なお、この入口の真反対には、以前紹介した鳥の池地獄が存在する。
温泉下流より
どうしても川が温泉になっているという事を実感したかったので、とある場所に来た。
ここは温泉から約1.5km下流に行った場所なのだが(立入禁止区域ではない)、川からはわずかに湯気が出ており、触ってみると冬場にしてはそこまで冷たくない水温だった。
ここでの入浴はとてもできる状態ではないが、山之城温泉の様子を垣間見ることができたのは最大の収穫だ。
今日のあとがき
スウ
猛者の方々は川を遡って山之城温泉まで浸かりに行くそうです。
僕にそんな勇気は無いけど、一度は温泉の姿を見てみたいなぁ…。
スポット情報
山之城温泉
所在地:鹿児島県霧島市
駐車場:無し
営業時間:無し
現状:鹿児島森林管理署により手前の林道から立入禁止