今は無き鹿児島のポケモンストアで翻弄された話

鹿児島にはかつて、ポケモングッズを取り扱う公式ショップ「ポケモンストア」が存在していました。

鹿児島市の1店舗のみで小規模でしたが、公式の店とあってポケモングッズの取扱数は間違いなく県内一だったと思います。

今回は思い出整理として、当時ポケモンにハマった僕がそこに初めて行った時の様子を記録に残しておこうかなと。

目次

初めてのポケモンストア

時は2020年。

高校卒業寸前にしてポケモンにハマり始めた僕は、学校や教習所から帰るたびにポケモンで遊ぶ毎日を送っていました。

年が明けて家族と一緒に初詣に出かけた僕は、せっかくなのでとポケモンストアの在るアミュプラザ鹿児島というショッピングモールに行くことに。

アミュプラザ鹿児島(後日撮影)

商い初めで賑わうアミュの中を掻い潜り、やって来たポケモンストア。

冬休み真っただ中という事もあり、店内は大混雑。家族連れや友達と一緒に来ているであろう学生が大半で、どこか気まずさを覚えます。

ヒバニー

…が、ここに来たからには買っておきたいものがあります。お目当てはヒバニーの等身大ぬいぐるみ
僕がポケモンにハマるきっかけとなったポケモンです。

元が可愛いビジュアルかつ最初に選べる御三家メンバーでもあるだけにけっこう人気があり、SNS上では売り切れなんて話もちらほら出ていたようですが、百聞は一見にしかず。無いかどうかは自分の目で決めます。

しかし、いざ探してみると本当に無い。

ほかの御三家の方はあるのに、ヒバニーだけ無いのです。もしかしたら探し漏れかも…と思って10分ぐらい店内をさまようものの、やっぱり見つからない。

勇気を振り絞って店員さんに在庫があるか確かめてもらうと・・・

店員「すいません…現在ヒバニーのぬいぐるみは人気があって在庫が無いんですよ…」

大誤算です。

店員さんが会話をしかけてきた!

お目当てのものがないと分かっても、せっかく来たからには何か買って帰りたい。とりあえず、パッと目についたグッズを手に取ってレジへ。

会計を済ませ、帰ってゲームでもするかと思いながらボーっとしていると…

店員「もしかしてお兄さん、ヒバニーちゃんがお好きなんですか?」

突如として会話が始まりました。
とっさにはいと答えましたが、これを境に新年最初の試練が巻き起こることとなります。

店員「ねー!ヒバニーちゃん可愛いですよね!もしかして旅のパートナーにはヒバニーちゃんを選んだんですか?」

スウ「ハ、ハイ、一応」

店員「わーそうなんですね!それじゃあエースバーンに進化もしていらっしゃる…?」

スウ「えっええ…進化させて頂きました」

店員「エースバーンもなかなか格好いいですよね~!必殺技を繰り出すところなんか特に!」

スウ「そうですね~…アハハハ」

(品物の入ったレジ袋を渡される)

店員「それではお兄さん、レジ袋もヒバニー仕様となっていますのでどうぞ可愛がってくださいね!」

スウ「アッ ハイ」


己のコミュ力の無さをまざまざと思い知らされました。
もし面接だったら9割9分落ちてますね。

後から調べたところ、ポケモンショップでは会計時に店員が会話をしかけてくる事があるようです。

それを袋詰めとかの作業と並行してみせるのですから、ただただ接客力に脱帽。
僕にあんな技は一生できないだろうなと悟りました。

戦利品

さて、今回買ったのはヒバニーのスタンドキーホルダー。

キーホルダーにもなるし、付属のスタンドにヒバニーを差し込めばテーブル等に飾ることもできる優れもの。

そして店員さんから渡されたレジ袋。
表面も裏面も躍動感のあるヒバニーでとってもかわいいです。

受け答えは壊滅的でしたが、その分良い買い物ができました。

九州のポケモンショップは1店舗のみに

2020年、佐多岬より

そんな鹿児島のポケモンストアですが、悲しいことに2021年7月11日に閉店してしまいました。

それに呼応するように1ヶ月後には大分にあったストアも閉店し、これで九州本土に残るポケモンショップは福岡のみ
福岡へ行けない九州民はオンラインショップに頼らざるを得ないので、実際に商品を手に取って感じることすらできないのです。

鹿児島がダメなら熊本辺りにでも造ってほしいなぁ…とは思いますが、実際どうなのでしょうね。
少なくとも今の状態はなかなか厳しいので、何とか改善されてほしいところです。

以上、スウがお送りしました。

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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