ひとくちスポット紹介
スポット名 | 関之尾滝 |
所在地 | 〒885-0113 宮崎県都城市関之尾町6843-20 |
概要 | 宮崎県・鹿児島県境を流れる庄内川にある滝。 ある宴でお雪という女性が酒をこぼしたことを恥じて滝壺に身を投げたあと、お雪の恋人もその死を悼み岩に一句の歌を刻んで姿を消したという悲話がある。 |
今回訪れるのは、宮崎県都城市にある「関之尾滝」。
日本の滝百選にも選ばれているほか、縁結びスポットとしても有名なのだそう。
関之尾滝へ
関之尾滝周辺のマップ。
この近くには都城を一望できる母智丘(もちお)や日本で最も深い火口湖である御池(みいけ)があります。
遊歩道はきれいに整備され、車いす用のスロープも設けられています。
まだまだ真緑な紅葉の葉っぱ。
色づいたらきっと写真映えするんでしょうけど、南国とあって11月が近づいた程度ではまだ色づく兆しは無いようです。
滝とご対面
しばらく歩くと、メインである大滝が見える展望台に着きました。
滝では大量の水が勢いよく流れ落ちており、対岸に位置する展望台にうっすら水しぶきが飛んでくるほど。
周りでは仲睦まじい老夫婦やカップルなどが記念撮影や滝に思いをはせている様子が伺えました。単独行動しているのは僕だけです。
甌穴を見るはずだったが
関之尾滝周辺では世にも珍しい甌穴群が見られるそうです。
簡単に言うと、川の水の浸食によってできた丸い穴の集まりのこと。
川底や川岸にある窪みに礫が入ると起こる現象で、渦状の流れに乗った礫が回転することで丸く削れた穴ができるという仕組み。
ここに形成された甌穴群は最大幅80m・長さ600mと、その規模の大きさは世界でも極めてまれだと言われています。
本来ならばこの甌穴群に加えて吊り橋を渡ることができるほか、男滝というのも見られるはずでしたが、残念ながらそこに行くまでの道が工事中で立入禁止でした。
工事は令和6(2024)年3月末まで予定されていて、なんと来訪する3週間前に始まったばかり。
その代わり、男滝の対となる女滝は上から見下ろす形で見物することが出来ます。
男滝と女滝はどちらも岩を掘って人工的に作られた滝。
地域一帯の農業を支える重要な役割を担っています。
関之尾滝の悲しい言い伝え
最後に、関之尾滝にはこんな言い伝えがあります。
そんな関之尾滝には「お雪さん」という女性にまつわる悲しい物語が伝えられています。
都城市公式ホームページ より引用
今から約650年前、都城島津家初代領主の北郷資忠(ほんごうすけただ)が、この地を訪れ月見の宴を開いた際、その酌をしていたお雪さんは緊張のあまり酒をこぼしてしまい、そのことを恥じて朱塗りの盃を胸に抱いて滝壺に身を投げてしまいました。
お雪さんの恋人であった経幸(つねゆき)は、その死を悼み、滝のそばで名を呼び続け、槍の穂先で岩盤に一句の歌を刻んだ後消息不明に。お雪さんを求める経幸の想いに応えるように、名月の晩になると朱塗りの盃が滝壺に浮かび上がる…というもの。
今も滝のそばの岩肌にはその刻まれた歌を見ることができるほか、お雪さんの冥福を祈り、毎年7月の最終土曜に「お雪さんの盃流し」が開催されています。
ちなみにお雪さんの恋人が刻んだ歌は「書きおくも 形見となれや 筆のあと 又あうときの しるしなるらん」というもの。
(岩に刻んだ)この文字が形見となって残ってほしい、そうなればまた逢う時の目印となるだろうという意味と思われますが、もしそうだとすると非常に救われません。
今日のあとがき
工事中のためすべてを見て回ることはできませんでしたが、滝の眺めはかなり良かったです!
また工事が終わった頃に来よう…!
スポット情報
スポット名 | 関之尾滝 |
所在地 | 〒885-0113 宮崎県都城市関之尾町6843-20 |
営業時間 | 特に無し |
料金 | 特に無し |
駐車場 | 有り(無料) |
トイレ | 有り |