温泉水が流れ落ちる珍しい滝「丸尾滝」へ行ってきた

いくつもの火山がそびえる霧島市では、それに関連する様々な珍しいスポットが存在する。

中でも今回紹介する丸尾滝」は、温泉水が豊富に流れ落ちる“湯の滝”として知られたなかなかの珍スポットだ。

目次

丸尾滝の場所

丸尾滝は、国道223号線の霧島神宮から霧島温泉郷に向かう一歩手前の旧道付近にある。

ちょうど温泉街のホテルが見えてきた辺りに丸尾滝橋という大きい橋が架かっているので、そこを渡らずに崖に沿う道を通るとたどり着ける。

旧道に入ってしばらく進むと、こんな感じで丸尾滝が見えてくる。

高さ23m、幅16mの比較的大きな滝で、旧道が国道から格下げされるまでは「車内から滝が見られる」と話題のスポットだった。

そのほか、秋になると周辺の木々が色づく様子も見ることができる。

南国の鹿児島とはいえ標高が高い場所にあるので、シーズンは11月上旬~11月下旬とやや早め。11月上旬に訪れた時はまだ色づいてない木々があったが、写真を撮りに訪れる人も少なくなかった。

「湯の滝」と呼ばれる理由

冒頭で書いた通り、丸尾滝は温泉水が豊富に流れるために湯の滝ともいわれている。

それにより水の色は青みがかっていて、気温の下がる冬になると湯気が立ち上る事もあるという。

それは滝の数km上流で温泉が湧いていることが理由だ。

調べたところ、この滝には林田・硫黄谷・栄之尾・明礬(みょうばん)の4カ所で湧き出た温泉水が集まっているようだ。

それに加え、硫黄谷付近にある「霧島ホテル」では14の泉源に加えて1,400万リットル/日もの温泉が湧き出るという。湧出する量があまりに多いため、ここに限らず付近の温泉宿では余った湯を川に捨てているらしい。

2022年現在で明礬・林田・栄之尾の温泉施設は見当たらず、おそらく湧出してそのまま川に流れていると思われるので、湯の滝と呼ばれるのも頷ける。

今日のあとがき

スウ

丸尾滝周辺はかなり地盤がもろく、土砂崩れが多発する場所。
2022年の台風上陸後には、割と長いあいだ滝まで行く道が通行止めになっていた事があるので、最新の情報をチェックしておくのをお勧めします。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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