かつて龍門滝の上流には「雲水峡」というところが有りました

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ひとくちスポット紹介

スポット名雲水峡
所在地〒899-5203 鹿児島県姶良市加治木町木田
概要龍門滝のすぐ上流にある峡谷。
周辺には川蝉の滝と蛍の滝があるが、そこまで行く道は現在廃れている。

姶良市を流れる網掛川には、日本の滝百選に選定された龍門滝がある。

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そのすぐ上流には雲水峡」と呼ばれる滝群があり、遊歩道から川蝉の滝と蛍の滝が見られるという。

しかし2023年1月現在、このスポットの存在は抹消されつつある。

雲水峡へ

龍門滝の滝上にある展望台から上流側に少し移動すると、遊歩道と鳥居が見えてくる。

ここが雲水峡への入口になっており、以前はここに「雲水峡・川蝉の滝・蛍の滝→」と記された案内板もあったが、現在は取り外されていた。

その先にも遊歩道は続いているものの、途中からロープで塞がれていてこれ以上進むことはできない。

ログハウス風のトイレは封鎖まではされていないが、便器内は澱んでいて、水道の蛇口をひねっても水が出る様子は無かった。

2011年に訪れたきりなのでうろ覚えだが、この先を行ったところに雲水峡があり、2つの滝もちゃんと存在している。

川蝉の滝の落差は1m、蛍の滝の落差は2~3mほどとされていて、付近で泳ぐ学生(おそらく遊泳禁止)によれば「水深は数mある」とかいう話だ。

龍門滝の森の歴史

旧加治木町の広報誌によれば、雲水峡は龍門滝の森整備事業の一環として昭和63年4月に整備されたそうだ。

 町では、四月七日オープンした龍門滝の森の二つの“滝の名前”を募集しています。
 この滝は、龍門滝から上流の金山滝までの間の遊歩道沿いにあり「雲水峡」と名付けられた自然の美しい所です。
 散策を楽しみながら、すばらしい名前を付けて下さい。

広報かじき(昭和63年4月号・号外)より一部引用

この時に無名の滝が2ヶ所発見されたが、のちに公募という形で「蛍の滝」「川蝉の滝」の名前に決まっている。

雲水峡周辺は2018年頃までは開放されていたものの、少なくとも2019年6月には遊歩道崩落を理由に封鎖されたようだ。

遊具の周りには雑草が生い茂り、封鎖されてから何もされていないことが窺える…。

今日のあとがき

スウ

姶良市のホームページでも雲水峡には何も触れられてないし、もしかしたらこのまま廃れていくのかも。
また滝が見られるのを祈るばかりです…。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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