【鹿児島】ただの池じゃない!れっきとした活火山「住吉池」

住吉池」は、鹿児島県姶良(あいら)市街地から数kmほど北に行ったところにある池だ。

あまり知名度があるとは言えないが、それでも市の行楽スポットの一つとしてしばしば紹介されている。

目次

住吉池について

住吉池は、今から約8,000年前の噴火でできた火口に水が溜まったもの。

そのため岸から少し進めばあっという間に深くなり、水深は約30mに及ぶという。

また、池の周辺はキャンプ村として整備されており、バンガローがぽつぽつと建っている。

市の公式サイトによれば、夏季のみ開放しているようだ。

実は活火山のひとつ

田んぼが広がる火口跡「米丸」

気象庁では、住吉池を近くの米丸と共にランクCの活火山に指定している。

ランクCは“100年活動度指数と1万年活動度指数がともに低い活火山”ではあるが、米丸も住吉池も約8,000年前に噴火していることから、このような位置づけが取られたのだろう。

本日から、噴火予報及び警報の発表を開始しました。
火山活動はこれまでと変わらず静穏な状況で、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は見ら
れず、噴火予報・警報は、噴火予報(活火山であることに留意)となります。

気象庁|米丸・住吉池の活動状況(平成19年12月1日10時20分発表)より引用

なお、観測開始から執筆時点までで米丸・住吉池にこれといった火山活動は起こっていない。

森林の広がる「青敷火山」

ちなみに、米丸と住吉池の間にも青敷火山というものが存在するようだ。

こちらは約10万年前に活動したきりで活火山には指定されていないが、それも含めるとここら一帯には3つの火山が密集していることになる。

心霊スポットと言われているが

住吉池は、時折心霊スポットとして話題に上ることがある。

噂としては「人魂が出る」や「首吊りした人の霊が出る」といった非常にふわふわしたものだが、実際に僕も7年前に訪れた時、どういうわけか太鼓の音が聞こえて恐怖したのを覚えている。

・・・といっても、その正体は水路を流れる池の水の音が反響しているだけだった。

きっとここは、こういった勘違いや噂に尾ひれがついて心霊スポット化しただけの普通の場所なのかもしれない。

今日のあとがき

スウ

人気の無い森の中にある池なので、陽が沈むとかなり不気味な雰囲気が漂います。
訪れるなら昼間が良いかも…。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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