鹿児島県で最も有名な湧き水スポットといえば、以前ここでも紹介した湧水町の「丸池湧水」だろう。
確かにここは県内随一の知名度があって、それに恥じぬ神秘性を持つスポットだ。
でも、湧水町のお隣に位置する霧島市では、知名度はそれほど無くとも神秘性では丸池湧水にも負けないだろうポテンシャルをもつ「大出水の湧水」というスポットが存在する。
鹿児島県民だと大出水を“おおいずみ”と読んでしまいがちだが、こちらはそのまま“おおでみず”と読むらしい。
湧き水の水温は年間を通して約15℃と低く、しかもその量は毎分22トンにも及ぶ。
つまり一日で3万トンもの水が湧き出しているのだ。
実際に行ってみた
ナビを頼りに誰もいない道を走ると、「大出水の湧水 →200m」と書かれた看板が現れる。
その先は明らかに道が狭いが、れっきとした車道だ。
対向車とのすれ違いも出来ないほどに細くうねった道を抜けると、小規模ながら駐車場や休憩スペースを完備した真新しいエリアが出現する。
今でこそ「大出水湧水公園」として平成29(2017)年に整備されたようだが、それ以前はちょっと広い空き地があるのみで、まさしく知る人ぞ知る場所という感じだ。
実際に水が湧いている場所は、川へ続く階段を下りたところにある。
この日は雨が降っていたのですぐ傍を流れる川は茶色く濁っていたが、湧水が流れている部分だけはきれいに透き通っていた。
河原に降りると、水の湧いているポイントに向かってデッキが伸びている。
その先では両側から水が湧き出ており、特に右側からの勢いが凄まじかった。
深さ数mはあるだろう穴の底から絶え間なく水が湧き出していて、碧く色付いている。
ロールプレイングゲームに出てくるようなセーブポイントや復活の泉も、きっとこんな感じの見た目なのかもしれない。
水は飲めるの?
「ところでこの湧き水は飲用可能なのか」だが、結論から言えば飲めるようだ。
飲用は自己責任だが、休憩スペースには水汲み用に手押しポンプが設けられているし、煮沸すればどうという事は無い。
天候などによって水質基準を超えることはあるものの、毎月10項目の水質検査に加えて年1回の水道法で定められた40項目の水質検査が行われているので、基本的には適合しているとみて良い。
実際、僕がいる時にも老夫婦がポリタンクを2~3個持ってやって来たので、ちゃんと地元の人も利用しているようだ。
今日のあとがき
ここの水は非常に澄んでいて、試しにスマホを沈めてみたらすっごく幻想的な写真が撮れました!
その後しばらくスピーカーがおかしくなりましたが…。
スポット情報
スポット名 | 大出水の湧水 |
所在地 | 〒899-6302 鹿児島県霧島市横川町下ノ |
営業時間 | 特に無し |
料金 | 特に無し |
駐車場 | 有り(無料) |