社有地または危険が伴うため、場所の詳細は伏せさせていただきます。
これまでに、けものたびでは鳥の池地獄や山之城温泉といった“霧島市に人知れず存在する天然の温泉”について紹介してきたが、それでもまだまだ紹介しきれていない場所があと2ヶ所存在する。
どちらも入浴不適ではあるが、「湯の池地獄」と「白水越(しらみずごえ)地獄」について紹介しよう。
湯の池地獄は…
地図を見た限り、湯の池地獄へは途中まで道路が設けられている模様。
しかし、その道路は社有地として厳重に封鎖されており、湯の池地獄へのアプローチは不可能だった。
新たな地獄の存在
「残念だなぁ…」と未練がましく航空写真を見ていると、湯の池地獄がある場所からちょっと北に行ったところに湯気らしきものが立ち上っているのを見つけた。
国土地理院|空中写真(2009年2月撮影)より切取・加工・引用
調べてみると、この湯気が立つ場所を白水越地獄というらしい。
地図ではそれらしい記載は無かったが、近くに道路はあるようなので実際に行ってみることにした。
白水越地獄へ
航空写真を頼りに未舗装の道を進む。
辺りは人家も何もなく、待っていれば対向車が来るような気配もない。
さらに進むと道は消えて森の中に入るが、この辺りから硫化水素の強烈な臭いがし始める。
温泉街でほんのり漂うようなマイルドなものじゃなく、えぐみを含んだような不快な臭いだ。
硫化水素は空気より少し重いので足元の空気を吸い込まないようにしながら斜面を下りると、沼地のような場所が出現する。
ここがその白水越地獄と呼ばれる場所で、誰が敷いたのかわからないが木道が設置されている。
今立っている場所はすでに“地獄の直上”と言っても過言ではない。
もし木道を踏み抜いてしまったら最後、底なし沼状態かつ高温の泥の中に沈んだ足は間違いなく大火傷を負うだろう。
しばらく進むと開けた場所に出て、辺り一面が泥湯地に覆われる。
黒く変色したボッケ。
棒を突っ込んでみたら湯が湧いて出てきたり…と思ったが、嫌な予感がするのでやめておいた。
木々を挟んだその奥でもまた煙が上がっている。
途切れた木道のその先では、白く濁った温泉水が煮立っている。
グツグツと音を立てているその様は、まさしく地獄のようだった。
今日のあとがき
地獄といわれるだけあって、まさしく生気を感じさせないスポットでした。
ここで命を落とせば天国には行けなさそう…。
スポット情報
スポット名 | 湯の池地獄 / 白水越地獄 |
所在地 | 鹿児島県霧島市某所 |
営業時間 | 特に無し |
料金 | 特に無し |
駐車場 | 無し |
トイレ | 無し |