【鹿児島】日本の滝100選のひとつ「龍門滝」へ！古道「龍門司坂」にも上りました

ひとくちスポット紹介

龍門滝

この日は鹿児島県姶良市にある「龍門滝」へやって来ました！

調べた限りでは「日本の滝100選」に指定されていて、その昔、ここを訪れた唐人が「漢土の龍門瀑を見るが如し」と言ったことからこの滝の名が付いているとのこと。

既に滝が見えちゃってますが、滝見台へはこの道を使って行けるようですね。

ただ、滝見台からだと草が茂ってたり崖に遮られてたりしてるので、あんまり眺めはよろしくなかったです…。

なので、眺めの良い場所へ移動してみます。
滝見台の端っこから階段を降り、川にある飛び石を渡ると…。

眺めはこんな感じ！
この日は水量が少なかったこともあり、川のほぼ真ん中まで渡った所から滝の様子を拝めました！

下から見上げる滝は何とも迫力のあるもの。
やっぱり少し崖に遮られていますが、さっきよりは龍門滝の全体像が見えると思います。

さて、滝から少し歩いたところには、「龍門司坂」と呼ばれる古道があるようです。
せっかくなのでこちらにも訪れてみることに！

大口筋・龍門司坂

遊歩道をしばらく進むと、龍門司坂の入口が見えてきました！
さっそく上りたいところ…ですが、その前に軽くこの坂について説明をさせて下さい。

その昔、この辺りには「大口筋」とよばれる主要街道が存在していました。

現在の鹿児島市に位置する鹿児島城を起点として、加治木（現・姶良市）、大口（現・伊佐市）を経由したのち熊本県の水俣へ至る街道で、今回上る龍門司坂はその一部にあたります。

江戸時代に整備された龍門司坂は、全長1,500mのうち現在では486.8mが当時の状態のまま残されているとのこと。

明治10(1877)年の西南戦争では、西郷隆盛率いる総勢6,000人余の薩軍兵士が新政府軍を討つべくこの坂道を上ったといわれています。

歴史の偉人もここを上ったと考えると、なんだか歴史の重みがありますね…。
学校の教科書でこの場所が出ることはきっと無いでしょうが、何だか特別な気分を感じさせます。

それではさっそく登っていきます！
入口には杖が用意されているので、心配な方は持って行くと良いかもしれません。

上り始めるとすぐに木々が頭上を覆い始め、だんだんと薄暗くなってきました。
足元の石畳も苔が生え始めて緑色に染まり、ほのかに土の匂いもします。

これだけ石畳に苔が生えているとなると、足を滑らせる心配も出てきます。
なので道端にはそれの注意看板がいくつも…。

実際に何度か滑りそうになったし、昔の兵士たちはよくここを歩いていったなと思います。

中間地点の辺りまで来た頃には、さっきまで聞こえていたはずの車の音や人の話し声は全く聞こえなくなり、鳥のさえずりや木々の揺れる音だけが響く別世界に。

一応電波は通っているようなので何かあれば助けを呼ぶことは不可能ではないですが、こんな場所なのでもし野生の猿なんかに出くわしたらと思うとちょっぴり怖い。

大河ドラマのロケ地にもなっている

実は龍門司坂って、意外とNHK大河ドラマのロケ地に使われているようでして。

過去には「翔ぶが如く」(1990年放送)や「篤姫」(2008年放送)、「龍馬伝」(2010年放送)が有るらしいのですが…正直言うとあまり馴染みが無い世代なので何とも言えない…。

僕にとって馴染みがあると言ったら、2018年放送の「西郷どん」でしょうか！
ここがロケ地になったときには、周りが結構話題にしていたのを覚えています。

それに関係して、「西郷隆盛 決意の杉」というものもあります。

こちらは「西郷どん」のオープニング映像で、西郷隆盛が手を触れて空を見上げるシーンに使われた木なのだそう！
とっても立派な幹。カメラには収まりませんでした。

さて、長かった石畳の道も終わりが見えてきました。

ゴール！！

周りに有るのは石碑と看板だけですが、達成感はけっこう有ります。
ここまでの所要時間はだいたい7～8分程度。

で、この先にはキャンプ場のさえずりの森や高倉展望台があるものの…正直言って、ここからさらに徒歩で行くには遠いのです。
ですので、また来た道を戻ることになるのですが…。

滑りそうでめっちゃ怖い！

幸い足を滑らせることも無く無事に下り切れましたが、雨上がりの日なんかは相当スリップすると思います。

正月でなまった体を動かす良い機会になったものの、それと同時に肝を冷やすことにもなるのでした。

今日のあとがき

スウ

冬の龍門滝は水量が少なく大人しい感じでしたが、夏に大雨が降るととんでもない形相になります。

写真は2022年の梅雨の時に撮った龍門滝。まるで黄河のようでした…。

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