日本に現存する数少ないアーチ状の凱旋門「山田の凱旋門」

46.鹿児島県

ひとくちスポット紹介

スポット名山田の凱旋門
所在地〒899-5543 鹿児島県姶良市下名1179
概要日本に現存する数少ない凱旋門の一つ。
日露戦争時、当時の山田村から従軍した人たちの無事帰還を記念して明治39(1906)年に建設された。

今回紹介するスポットは、鹿児島県姶良市にある「山田の凱旋門」です!

基本的に、凱旋門は戦争などに勝利したことを記念して建設されるもので、日本においても日清戦争や日露戦争での勝利を機に数多くの凱旋門が建てられたそうです。
・・・が、その多くは一定期間後に撤去されてしまい、いまや国内で現存するものは数基のみとなってしまいました。

中でもフランス・パリのエトワール凱旋門のようなアーチ状の凱旋門はかなり希少な存在で、2024年現在で、日本には渋川凱旋紀念門(静岡県浜松市)と山田の凱旋門の2基しかありません。

今日はそんな超レアなモニュメントをご紹介します。

山田の凱旋門へ

山田の凱旋門は、姶良市街地から5kmほど離れた下名しもみょう地区に建設されています。

県道40号線を霧島市方面に走ると、左手にこのような看板が見えてきます。

看板の通りに路地に入ると、すぐに出現。駐車場は凱旋門をくぐってすぐ左に設けてあります。

高さ4.7m、幅4.9mの石造りとなっていて、門柱との間は約2.7m。
よほどの車で無ければ、難なく通り抜けられるくらいの大きさです。

もともとこの凱旋門は、日露戦争(1904~1905)が起こった際に当時の山田村から従軍した人たちの無事帰還を記念して1906年3月に山田村兵事会によって建設されたのだそう。

2001年には、貴重な凱旋門の建造物であるとして国の登録有形文化財に指定されています。

門の支柱とアーチ部分には、建設時の石板がはめ込まれていました。

凱旋門の先へ行ってみた

凱旋門をくぐった先にもまだ道は続いているようで、階段がありました。

かなり急です。

階段の踊り場には、日露戦争時の砲弾が設置されています。

さらに階段を上がった先には、西南の役・日清戦争・日露戦争・大東亜戦争で亡くなった英霊1200柱が眠る「山田郷招魂社」と忠魂碑や慰霊碑が建立されています。

招魂社のある高台からは、少し木々に遮られてはいるものの山田の景色を望むことができます。

今日のあとがき

スウ
スウ

知名度はそう高くないし規模もパリと比べると小さいですが、近代の歴史の重みを感じさせるスポット。

日本では滅多に見られない貴重な建造物です。

スポット情報

スポット名山田の凱旋門
所在地〒899-5543 鹿児島県姶良市下名1179
営業時間特に無し
料金特に無し
駐車場有り(無料)
トイレ無し