霧島神宮周辺の廃墟
2023年6月4日、天気は晴れ。
今回紹介するスポットは、鹿児島県霧島市にある「霧島神宮」の周辺に存在する廃墟たちです。
年間百万人規模の参拝客が訪れる神社とあって、メインストリートとその周辺にはお土産店や宿が建ち並んでいるのですが…そこから少し移動したところには、時代に取り残され自然に還りつつある廃墟たちもあるのです。
今回はそこに焦点を当てていきたいと思います。
ガソリンスタンド跡
2024年現在で霧島神宮の周辺にガソリンスタンドは1軒もありませんが、以前はそれがあったようです。
こちらは「杉元石油店神宮前給油所」。
カラーリングから、出光系列のガソリンスタンドだったみたいです。
事務所の内部。
ブラウン管テレビが置いてあるところに時代を感じますね…。
神棚も設置されていましたが、今にも土台から崩れてしまいそうな状態でした。
とても切ない…というか、胸がキュッと締め付けられるよう。
お土産店跡
ガソリンスタンドの左隣には、割と昔から営業していたと思わしきお土産店が。
建物正面。
最後にシャッターが閉められてから一体どれぐらいの月日が経ったのでしょう。
絵柄や字体から漂う哀愁。
入口から覗いた店内の様子。
人為的に荒らされてはいないものの、風化がかなり進んでいました。
タクシー車庫跡
そのお隣はタクシーの車庫跡。
車庫の奥では物が放置されたままになっていたり、ガラス戸の一部が割れてしまっていたりと、着実に廃れているような感じでした。
会員制の廃ホテル
時期は変わって、2023年10月22日。
霧島神宮の近くを通ると、ひと際目立つ白い建物が見えてきます。
こちらは「ロマネスクリゾート霧島」とよばれる会員制リゾートホテルでしたが、平成20(2008)年に経営元が破綻したため閉館されました。
14階建ての立派なホテルでしたが、閉館以降この建物が活用されることはなく、今日まで廃墟としてこの地に建ち続けています。
入口の辺りは封鎖されていたので、ホテルの外観が見える裏路地までやって来ました。
近くで見るとめちゃくちゃ大きいです。
まだまだ建物自体はきれいに見えますが…人の手で割られたであろう窓ガラスがいくつもあることから、おそらく内部は荒らされていそうです。
階段の天井には落書きされた痕もありました。
【番外編】心霊スポットと化していた廃ホテル
せっかくなので、番外編としてこの廃墟も紹介しておきましょう。
こちらは平成26(2014)年に解体されたため現存しませんが、霧島神宮からちょっと離れたところに「あさぎり荘」というホテルの廃墟もありました。
鹿児島では割と有名な心霊スポットだったこともあってか、内部はかなり荒らされていた模様。
余談ですが
実は、僕がロマネスクリゾート霧島を訪問したその翌日に13階の一室が全焼する火事があったみたいで…。
なんだか複雑な気持ちです。