幻の巨大生物がいる!?「池田湖」とUMAブームの終焉で生じた廃墟「イッシー王国」

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ひとくちスポット紹介

スポット名池田湖
・池田湖イッシー王国
(廃)
所在地鹿児島県指宿市
概要最大水深233mにも及ぶ九州最大のカルデラ湖。
かつてここでネッシーのような巨大生物が出たと話題になり(のちにイッシーと命名)、湖畔にレジャー施設「池田湖イッシー王国」が開業したが、UMAブームの終焉と共に寂れ、廃業した。

鹿児島県指宿市には、池田湖」と呼ばれる九州最大のカルデラ湖が存在する。

巨大な火口に水が溜まって出来たものであるため、最大水深は233mと東京タワーの3分の2が水没するぐらい深い。

池田湖と2つのカルデラ

もともと指宿市周辺には阿多南部カルデラが存在しているが、その内側にもまた池田湖とその周辺を含めた池田カルデラが存在している。

一言でいえば、子持ちカルデラなのだろう。

イッシー伝説

元々ここはいたって普通の湖だったらしいが、ある時こんな出来事が起こる。

 昭和53年9月3日、湖面を猛スピードで進む二つの黒い物体が泳ぐのが多くの人々によって目撃された。水面に浮かぶコブとコブの間は5メートルほどあり、湖面は数十メートルにわたってざわめいていたという。この事件は新聞やテレビで大きく取り上げられ、その後多くの目撃情報が寄せられるようになった。この未知の巨大生物は、ネス湖のネッシーにあやかって「イッシー」と呼ばれるようになった。

 イッシーの正体については、恐竜の生き残りであるとか、大ウナギ、巨大魚など様々な説が飛び交っており、その正体を突き止めるために無人監視カメラの設置やテレビ局による探索も行われたが、現在まではっきりと確認できる目撃はなく未だに謎のままである。

それとなくロマンを感じさせるが、映像などの証拠に乏しく「単なる見間違いではないか」という声も上がっている。

とはいえ見間違いだとする証拠もないため、結局のところ正体は今も分かっていない。

湖畔の廃墟

そんなイッシー伝説にあやかって、かつては湖畔に池田湖イッシー王国と呼ばれるレジャー施設が存在していたらしい。

国土地理院|空中写真(1975年2月撮影)より切取・引用

国土地理院の空中写真によれば、建物自体は1975年には既にあったようだ。

詳しいことは分からないが、おそらく1980年代以降、未確認生物の話題をメディアが取り上げなくなったことで次第に客足が遠のき、その後閉業したのではないだろうか。

草木に覆われた建物と不法投棄された大量のゴミ類が、廃墟化してからの年月の長さを物語っている。

閉業後も「池田湖イッシー王国」と記された看板は残されたままだったそうだが、今では色あせた“国”の文字しか無かった。

このまま人知れず崩れ去っていくのだろう。

今日のあとがき

スウ

何気なくイッシー王国の屋上を見てみたら、立派なスズメバチの巣が!
幸い空き巣でしたが、もし現役だったらと思うと…。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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