鹿児島県と宮崎県を結ぶ県道1号線(通称:えびのスカイライン)の途中には、「硫黄谷噴気地帯」と呼ばれるスポットが存在する。
有毒の、いわゆる火山ガスが噴出する場所ではあるのだが、驚くことにそれは道路上のすぐ脇にあるのだ。
硫黄谷へ
硫黄谷は、霧島温泉郷側から数分ほどえびのスカイラインを駆け上がったところにある。
周辺は公園化されており、駐車場に車が止められるスペースが結構あったが、割と腐卵臭が強めなためかここに降りようととする人はほとんどおらず、素通りしていくのみだった。
設けられた階段を上ってみると、もくもくと立ち上る噴気がよく見える。
時折、風向きが変わって噴気がこちら向きに舞い込んでくることがあるが、その後しばらくは強烈な悪臭に見舞われる。
噴気がもたらした影響
よくこんな危ない場所に道路を敷いたなと思うが、厳密には道路が敷設された当時、硫黄谷周辺はここまで活発ではなかったらしい。
噴気が活発になったのは1980年頃のことで、その時に道路が陥没するなどの被害が生じたという。
そこで道路の下にパイプを敷いて噴気を離れた場所へ逃がすなどの工事を行い、今のようになったのだとか。
そして、風向きによって噴気が公園の方へ流れ込んでくるので一部のタイルはご覧のように変色してしまっている。
園内の案内板によれば、このタイルは高温になっている場合があるという。普通に怖い。
噴気に曝されていた周辺の木々は、不気味にも白く変色した状態で立ち枯れていた。
そんな具合なので噴気地帯への立ち入りは禁止されており、こんな風に物々しい看板も立てられている。
一応は観光スポットなのだが、危険と隣り合わせということを忘れてはいけない。
今日のあとがき
ちなみに、硫黄谷ではその日によって噴気の量がけっこう変わります。
時にはこんな景色が見られることも!
スポット情報
スポット名 | 硫黄谷噴気地帯公園 |
所在地 | 〒899-6603 鹿児島県霧島市牧園町高千穂 |
営業時間 | 特に無し |
料金 | 特に無し |
駐車場 | 有り(無料) |
トイレ | 無し |