かつては天然スケート場でもあった!えびの高原にある火口湖「白紫池」

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えびの高原へ!

えびの高原へとやって来ました。目的は、かつて天然のスケート場として利用された白紫池」を見るため。

大型連休のときはけっこうな賑わいを見せるえびの高原ですが、今日はなんでもない平日かつ夕方4時を回っているせいか、停まっている車はまばら。

写真奥にある「硫黄山」は2018年に噴煙がおよそ300mの高さまで上がる噴火を起こしたことがあり、その山は今も白い噴気を立派に上げていました。

さて、その硫黄山の麓には県道1号線が通っているんですが、噴火などで硫黄山の噴火警戒レベルが上がるとたびたび通行止めになっていたんですね。

▲ 封鎖され人気のない新ルート(写真右)

2018年の噴火でも、道路脇に噴気孔が形成されてしまったためにずっと全面通行止となっていて、昨年の2022年11月に噴気孔を迂回する形でようやく新ルートが開通したんですが、残念ながら火山活動の影響でこの日は通れませんでした…。

白紫池に向かおう

で、本題である白紫池へは、えびのエコミュージアムセンターからのびる池巡り自然探勝路(ピンク色)を歩いて行きます。

案内板によれば池までは40分とのこと!そんなに長いの…?

探勝路のスタート地点には、硫黄山や2017年に噴火した新燃岳に関する警告看板が今も置かれていました。

数年も野ざらしとなると看板に傷みが生じてますが、まだまだ現役です。

探勝路は比較的アップダウン多めの道。

時間が押していたのでペースアップ気味で進んだところ、数分でバテました。大人しく普通に歩いたほうが良いです。

白紫池に到着!

ペースはかなり落ちたものの、徒歩40分のところを15分で辿り着けました。

白紫池は火口に水が溜まって出来た火口湖ですが、火口壁が一部崩壊しているため、こんな感じでコンクリートの堤防で仕切られています。

前日に大雨が降ったので溢れたのでしょうか、堤防のまわりには水たまりができていました。

火口壁が無いとなれば水もあまり溜まらないので水深はせいぜい1~2mくらいで、湖底がはっきりと見えます。

スケート場として利用されていた白紫池

▲ 2020年3月時点では池の近くにスケート場時代の建物が残っていた

標高1,272mの位置にある白紫池では、1980年代半ばまでは冬になると池がすべて凍ってしまうほど冷え込むため、天然のスケート場として営業されていたそう。

でも、それ以降は温暖化の影響で年々張る氷が薄くなったことから、閉業してしまったそうなんです。

その後もかつての建物は廃墟化して残っていましたが、やがて解体され現在その場所には真新しい見た目の「えびの高原白紫池休憩所」が建っています。

その傍らには、スケート場が営業していた頃からあるだろうテーブルとイスがひっそりと残されていました。

天然のスケート場は無くなってしまいましたが、現在は人工の「えびの高原屋外アイススケート場」が毎年12月から2月までの期間限定でオープンしています。

冬になるとテレビのCMでしょっちゅう宣伝されているので、気になる方はぜひどうぞ。
九州最南端の屋外スケート場だそうですよ!

今日のあとがき

スウ

白紫池から駐車場までの帰り道でシカと遭遇しちゃった!
こんなに間近でシカを見るのは人生で初めてかも…。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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