県道の概要
「鹿児島県道406号宮之城祁答院線」とは、鹿児島県の薩摩郡さつま町船木から薩摩川内(さつませんだい)市祁答院(けどういん)町に至る総延長約7.9kmの県道です。

船木地区と祁答院町の間は山で隔てられていますが…県道406号はその山をダイレクトに越えていくルート。
距離だけを見れば、互いの街を行き来するうえでの最短経路でもあります。
しかしその代償として、路線のほとんどをグニャグニャに折れ曲がった道が占めており、車重8t以上または車長9m以上の大型車には通行規制がかかっています。
スピードもまともに出せないので、結果的に山を迂回するルートの方が所要時間が短いのです…。
実際に走ってみた
2025年10月26日、天気は晴れ。

今走っているのは、薩摩川内市の旧祁答院町中心部を南北に横断する県道51号線。
街の北側に差し掛かったところで、カーブとともに左へ分岐していく道が県道406号となります。

今のところは、片側1車線の余裕ある道。
ヘキサの県道標識がやたら風化していることを除けば特に異常無し。

ほぼ直角に等しいカーブを抜けると、現れたのは「通行規制 車両8t以上 長さ9m以上」の看板。
以前紹介した鹿児島県道291号は4t車も通れなかった事を考えると、まだここはマシなのかもしれませんが…雲行きがいよいよ怪しくなってきました。
鹿児島県道291号を走ったときの記録は以下の記事をどうぞ▼


でもまだ片側1車線!
自然の侵食を多少受けてはいますが、ギリギリ耐えてます。

終わった

今まで走ってきた車線が、看板を境にまるまる消失しました。
丁度ここは川西集落を抜けたところ。
もう広い道である必要は無くなったのでしょう…。
第一の難関【川西集落~さつま町境】

ここから先は完全に山の中。
本領発揮と言わんばかりに道は狭くなり、そしてぐんぐん上っていきます。
勾配は10%…車ならともかく、自転車で来ようものなら相当キツく感じる坂です。

ひたすら右へ左へハンドルを切る作業が続きます。
かなり見通しは悪いものの、カーブミラーが随所に設置されているのは幸いといったところ。
ただ…道としてはけっこう狭いし、今のところ車の退避スペースもロクに無さそう。
蓋の無い側溝もあるのでかなり不安になります。

時折現れるガードレールから得られる、安心感と圧迫感。

若干フォントが古めのヘキサが登場。
よく見ると合併前の自治体名が記されているので、少なくとも薩摩川内市が誕生する2004年以前に設置されたものでしょう。
ヘキサの先には「林道大村大谷線」が分岐しているようですが、こちらは全面通行止めでした。

さらに進んでいくと、現れたのは今にも倒れそうな木。
悪い意味でスリル満点…通過中に倒れてこないか少しヒヤッとします。

さらに進んでいくと、カーブの先に「さつま町」と書かれた看板を発見。
ここで薩摩川内市とはお別れ。
第二の難関【さつま町境〜観音平集落】

峠を越え、ここから先は勾配10%の下り坂。
センターラインが引かれるほどではないものの、これ位の道幅になれば車同士はすれちがえそう・・・

と思いながら下っていったら、また元の道幅へ戻りました。

木々の隙間からときどき見える雲海が、多少なりとも目の癒し。

徐々に高度も下がり、ゴールはもうすぐ!
路肩には「狭いので注意」の看板。
今言いますかそれ。

そして急激に拡がる車線!
ここには観音平(かんのんひら)集落があるらしく、最近になって道幅を拡げる工事が行われたみたい。
あぁ、超快適…!
そしてゴールへ

最後の最後で快走路が味わえるのはいいものの、いつの間にか雲海の中に突入した模様。
視界不良とはまさにこのこと。前が見えねェ

濃霧に包まれながらもさらに下っていくと、国道267号線・国道328号線と合流。
ここが県道406号の起点となります!
走破にかかった時間:24分
全線を通してすれちがった車:2台(峠の頂上で1台、さつま町側の集落内で1台)
おわりに
距離は短く、30分足らずで走破できるような県道ですが…車1台がやっと通れるくらいの幅しか無い道がほとんどとなっています。

それに加え、待避所またはそれに値するスペースが非常に少ないです。
普段の交通量が決して多くないからこそ、こういった道路でも大丈夫なのでしょうが…いざ対向車が来た際はかなり苦労しそうな雰囲気でした。
以上が、鹿児島県道406号を走破した記録となります。
夜は通りたくないなぁ…。

ちなみに、平成17(2005)年発行のさつま町議会だよりでは、険道区間を回避するためトンネル建設の陳情が採択されたことが記されています。
それから20年が経ちましたが、トンネルが造られる見通しは今もなお立っていません…。
路線情報
| 路線名 | 鹿児島県道406号宮之城祁答院線 |
| 所在地 | 起点:〒895-1804 鹿児島県薩摩郡さつま町船木 終点:〒895-1501 鹿児島県薩摩川内市祁答院町下手 |
| 現状 | 起点および終点の周辺を除いて険しい道が続く。 薩摩川内側は待避所がかなり少ないため、車同士のすれちがいは困難。 |










