水俣湾に映るハートのオブジェ!「恋人の聖地:恋路島を臨む親水公園」

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恋人の聖地って?

突然ですが、「恋人の聖地プロジェクト」というものをご存じでしょうか?

これ、NPO法人地域活性化支援センターが2006年から行っている取り組みらしく、全国の観光スポットの中からプロポーズに相応しいロマンティックなスポットを恋人の聖地として認定することで、地域活性化を図っているのだそう。

2023年現在、海外も含め200カ所以上が恋人の聖地として認定されています。

今回はそのうちの一つ、熊本県水俣市にある恋人の聖地「恋路島を臨む親水公園」に行ってきました!

さっそく現地へ!

2023年3月23日、天気は雨。

恋人の聖地がある場所は、水俣市の海沿いにある公園「エコパーク水俣」のすぐ近く。

この日は天気が悪く、おまけに到着した時刻が17時を過ぎているので周囲には誰一人としていませんでした。

もともとこの辺りは海だったのですが、水俣にあったチッソという会社が工場廃水を水俣湾に流すようになり、水銀を含んだヘドロが堆積したうえに魚介類は汚染されてしまったのだそう。
これはのちの水俣病の原因にもなっています。

その後、かつてのきれいな水俣湾を取り戻す…という事で、1977年から1990年にかけて485億円を投じて埋立て工事が行われたとのこと。

この時にエコパーク水俣も誕生しています。

モニュメントとハートのオブジェ

さて、その埋立地には「飛龍」という名前のモニュメントも設置されていました。

最初見たときはWの文字を表しているのかと思いましたが、実際はMが両手を大きく広げている様子なのだそう。

案内板にはそう書いてありましたが、芸術って複雑怪奇ですね…(褒め言葉です)。

そしてこれが恋人の聖地である証、ハートのオブジェ!ご丁寧にプレートまで設置されています。

…きっと訪れたカップルの方々はここで記念撮影をするものと思われますが、僕にはイメージが湧きませんでした。

恋路島の物語

オブジェの辺りから水俣湾を望むと「恋路(こいじ)しま」という無人島が見えますが、この島には美しくも悲しい恋の物語が伝わっているのです。

最後にその物語を記して、この記事を締めたいと思います。

戦国時代である天正12(1584)年、川上左京という若い武将がいました。

彼には妻がいて、出陣の際には陰から妻に見送られたのだそう。

しかしその妻は、海を渡っていった夫を想う気持ちを抑えきれず、小舟で恋路島に渡り、毎日毎日石を積み上げて夫の武運を祈り続けたといいます。

やがて敵の総大将の首を打ち取った彼は、一刻も早く妻にこの事を伝えようと戻ってきましたが、妻は病に侵され、夫の帰りを待たずして恋路島で一人この世を去っていました。

その報せをきいた彼は、島に渡ると妻の築いた石積みを抱きしめ、亡き妻の名前を呼んで泣き続けたといわれています…。

今日のあとがき

スウ

初めてこういう場所を訪れましたが、その土地の雰囲気と相まってなかなか良い場所でした!
でも、この記事が執筆していて過去最大級に空しかったです…。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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