干潮時のみ参拝できる、錦江湾に浮かぶ神社「荒平天神」

目次

ひとくちスポット紹介

スポット名菅原神社(荒平天神)
所在地〒891-2313 鹿児島県鹿屋市天神町4014
ウェブサイト菅原神社|鹿児島県神社庁
概要海に突き出た岩山(天神島)に建立されている神社。
参道の一部は砂浜となっており、潮が満ちると水没する。

荒平天神

今回訪れる「荒平天神」は、鹿屋市の錦江湾に面した場所に建立されている神社です。

正式名称は「菅原神社」といい、文字通り学問の神様である菅原道真公が祀られています。

この神社、他では滅多にないような特徴がありまして…。

荒平天神の拝殿がある天神島と、今立っている場所。普段は海で隔てられているのですが、干潮時になると砂州が出現し、歩いて参拝することができるのです。

参拝するうえでの注意点

この神社に参拝するうえで、気を付けなければいけないことがあります。

まず1つ目は潮の干満

先程も書いた通り、干潮時は砂州があるので難なく参拝ができますが、潮が満ちてくると全部水没します。

この日はある程度潮が引いていたので参拝できましたが…じきに満潮時刻が近づいているのか、来た時には砂浜の上にあった石が参拝を終えたころには海中に沈んでいました。

ですので、荒平天神に参拝される際には干潮時刻を要チェックです。
島に取り残される…なんてことの無いように。

もう一つ注意しなければいけない事は、参道の急勾配っぷり

手すりや縄が設けられていますが、これを使わずに登るのはかなり危険。もちろん下る際にもです。

こうして、何とかほぼ崖と言っても良いような階段を登り切ると、拝殿に到着。

旅の安全を祈願しておきました。

かつてここには駅があった

その昔、鹿屋市を含む大隅半島には「国鉄大隅線」が走っていたそうなんです。

利用客の低迷から昭和62(1987)年に廃止されましたが、今でも当時の痕跡が残されています。最後にそちらを紹介しておきましょう。

例えば、今映っている休憩所。

ここには荒平駅があって、まさに荒平天神の最寄り駅でした。

駅跡の傍らには「営業復活記念」と彫られた石碑も。

荒平駅は太平洋戦争の影響で一時的に営業を休止していましたが、終戦後の昭和22(1947)年に復活したことで、この石碑が建てられたのだとか。

線路跡はサイクリングロードとして生まれ変わっています。

今日のあとがき

スウ

本文中では紹介できませんでしたが、境内からの眺めはこんな感じ!
運が良ければ開聞岳も見えるようです。

スポット情報

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

目次