童話「大造じいさんとガン」の舞台になった栗野岳に登る

霧島連山とは、鹿児島県と宮崎県にまたがる火山群である。

中でも今回登る栗野岳」は霧島連山の中で初期にできた最も古い山と言われているほか、江戸時代にはミョウバンの採掘も行われていたそうだ。

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日本一の枕木階段

栗野岳登山口から伸びる枕木階段。昭和63年(1988年)に廃止された旧国鉄山野線の枕木約7,000本を再利用して造られたものだ。

左561段・右555段から成り、枕木階段としては日本一のスケールを誇るが、枕木階段の存在をアピールしているのは日本でもおそらくここだけだと思う。

大造じいさんとガン

栗野岳は、小学校の教科書にも収録されている童話「大造じいさんとガン」の舞台でもある。

どんな話だったか忘れてしまったので大まかに記述すると、「残雪」と呼ばれる雁と狩人「大造じいさん」との知恵比べを描いた作品だそうだ。

出会って1年目・2年目は大造じいさんが罠を仕掛けても残雪率いる雁の群れに見破られ逃げられてしまうものの、3年目の対決の際、残雪たちがハヤブサの奇襲に遭ってしまう。

残雪を射止める絶好のチャンスだったが、大造じいさんは銃を下ろし、負傷した残雪を救出しに向かう。

大造じいさんの手当てを経て回復した残雪は再び外に飛び立ち、大造じいさんは残雪に正々堂々の真っ向勝負をすることを誓い、飛び去るまで見送った…というお話だ。

なお今日の日本では、雁の狩猟は禁止されている。

見晴台・山頂からの景色

登山口から1時間ほど登ると、山頂を目前に見晴台へ到達する。

ここでは木々などに遮られることなく景色が一望でき、ずうっと奥の方にある霧島連山や硫黄山の噴気まで見える。

山と言えば頂上のほうが一番見晴らしが良いケースが多いが、栗野岳においては例外だ。

なぜなら山頂は木々に囲まれ、一切の景色を拝むことはできないから。

実際、湧水町や栗野岳のパンフレットでも括弧つきで展望なしと注釈がある。

今日のあとがき

スウ

霧島連山の中ではそこまで標高が高くない山なので、割と登りやすかったです。
地元の小学校ではここに登る行事もあるみたいですよ!

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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