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走るな危険!鹿児島最凶の険道「鹿児島県道345号 下東郷阿久根線」

先に言おう、「この道は走るべきじゃない」と。

目次

県道の概要

今回走る険道は、「鹿児島県道345号下東郷阿久根(しもとうごうあくね)線」

▲国土地理院|地理院地図より加工・引用

鹿児島県薩摩川内市から同県阿久根市へ至る、総延長約20.7kmの一般県道です。

ただ…少し調べたところ、この路線はかなり荒れているらしいのです。

事前にGoogleマップで下見してきましたが、以前走った鹿児島県道291号と同等あるいはそれ以上に過酷な道のりになりそう。

・・・心して参りましょう。

実際に走ってみた

2026年2月21日、天気は快晴。

今走っているのは県道339号。
県道345号の起点は、この先の交差点を直進したところにある。

青看板にも、直進方向に県道345号のヘキサ標識が描かれているが…行き先などは一切記されておらず、代わりに「阿久根方面 狭道通行困難」と書かれた看板が柱にあるだけだった。

阿久根方面ってまさに今行くところじゃん。

いよいよ県道345号が始まる。

なんかもう既に狭い…。

肩慣らしの険しさ【起点~そばどんの滝】

▲写真は下之段集落

起点からしばらくの間は道路沿いに集落があるため、わずかながら人の営みを感じる。

まだ路面もそこまで荒れていない。

唐突にハイテクな設備が現れた。

ここから5.5km先の阿久根市境までは「異常気象時通行規制区間」にあたるらしく、集中豪雨などが起こった際は通行止めとなるようだ。

今は真っ黒画面な道路情報板も、何かあれば表示されるのだろう。

丁字路を右に曲がっていく。

ここは宇都川路(うとんこち)集落の端っこ。
以降は険道区間を抜けるまで、ひたすら人気のない山道が続く。

最後の集落を過ぎると、この県道は急激にやる気を失くしていった。

現役の県道とは信じがたいほどにボコボコと穴が空いた路面。
そこに散らばる大量の石や枝。

これだけ荒れているんだから、ふだんの交通量はほぼ皆無なんだろうけど…それでも待避所がありそうな雰囲気は無く、もし対向車が来たら冷や汗は必至だ。

どうか来ないでください。

道はどんどん勾配を増し、ついに舗装がコンクリートに変貌。

勾配がキツすぎるとアスファルトでの舗装が困難となるらしい。

振り返ると、なかなかえげつない坂をしていた。

▲ザーッと水が流れ落ちる音がここからでも聞こえる

ちょうどこの辺りには「そばどんの滝」というちょっとした観光スポットが在るみたい。

遊歩道を下っていくようだが、このときは落石の危険があるとのことで立入禁止だった…。

そばどんの滝周辺ではヤマビルの生息が確認されています。
4月~11月は吸血にご注意ください。

廃道寸前の険しさ【そばどんの滝~阿久根市境】

進むごとにどんどん険しくなっていく。

相変わらずぶっとい枝や石がお構いなしに転がっているし…道幅の狭い上り坂なので、スピードは全く出せない。
カーナビはUターンを執拗に勧めてくる。

しまいには「パコォォン!!」と何かが車体に当たる甲高い音が響いた。
もう先が思いやられる。

しばらくするとアスファルト舗装が復活したが…なんか崩れてない?

このまま進んでも大丈夫なのか、割と不安になってきた。
確かに豪雨時の通行規制が存在するのも納得…。

崩壊地点の傍らには石碑がひっそり。

旧字体で「国有林払下記念碑」と書かれていた。

小休止ゾーン。

再び林の中へ入ると、一気に牙をむかれた。

おびただしい石の量、大きく深く抉れた路面、こんなときに限ってすごく急な坂。

車もうまく上っていかないし、何ならタイヤが空転しそうだ…。
がんばれがんばれ!!

▲鹿倉(かくら)

なんとか突破し、今度はやたら砂利が積もった橋を渡る。

その先には、つい最近路肩を改良したであろう場所が見えた。
舗装をやり直した跡もあるようだが…

その舗装はボッコボコに膨らみ、波打っていた。

Googleマップのストリートビューではここを一年前に通ったらしいが、そのときはまだ綺麗な舗装だった様子。
この短い間にいったい何が…?

そこから100mも進まないうちに、今度は路面そのものが見るも無残な姿に…。

おそらく、降り注いだ雨が流れていくうちに路面を侵食してしまったのだろう。
紫尾峠旧道でスタックした嫌な記憶がよみがえってきた。

幸いここは何事もなく越えることができたが…本当に現役の県道なんだよな!?

やがて杉林を抜け、路面はかなり穏やかになった。

久しぶりに見る青空は、憎らしいほどに爽やかな色をしている。

上り坂なので分かりにくいが、県道345号はこの先の丁字路を左折していく。

異常気象時通行規制区間はここで終了。
おそらく険道としてのピークも越えたはずだ。

険しい道はまだ続く【鹿倉市民の森~弓木野集落】

標識類はないが、ここら辺で薩摩川内市を抜け阿久根市に入る。

しばらくの間きれ~いな道を上っていくと、県道345号の最高地点に到達。

ここには牧場跡を利用した「鹿倉市民の森」があるらしく、入口には割と立派な標柱が設置されていた。

時間の都合上寄り道はできなかったので…入口から見た景色を!

雲一つない快晴なのも相まって、山々がよく見えた。

市民の森を後にして終点を目指す。

今度の交差点では、県道345号は右折していく。

で、この先はなんと片側1車線!!

さっきまでとは比べ物にならないくらいの快走っぷり。
あとは下り坂しか無い筈だから、空転に怯える必要も無いだろう。

・・・なんか道が酷くなってきた気がする

センターラインの消失から始まり、緩やかな幅員減少を経て路面の悪化。
ここまで至るのにそう時間はかからなかった。

薩摩川内市側ほどではないが、なかなかの急勾配。

▲斜め左に進むと本之牟礼馬頭観音公園に通じる

かつてこの周辺には、本之牟礼(ほんのむれ)という集落があったらしい。

ここを左折していくと、かつての分校跡の建物が見られるようだ。

その後も離合不能かつ荒れ気味の道は続いていくが、ここまでくると目新しいことも無いため割愛。

長らく人気のない道を下ってきたところで、ついに丁字路とともに険道区間が終了する。
県道345号は右折!

ついに終点へ

険道区間を脱したのち、弓木野集落を通過する。

ここまで来れば、あとは終点までまっすぐ突き進むだけ!

一応先に記しておくと、県道345号の終点は阿久根市街地のほぼど真ん中。
これまで一切出合うことのなかった対向車も続々と現れ、徐々に街へ近づいていることを感じさせる。

道路沿いには家々が建ち並ぶようになった。

つい30~40分前までどうしようもない悪路だったのが嘘みたいだ。

険道区間を脱して7kmほど走ったところで、国道3号と合流する。
この「商工会議所前」交差点をもって県道345号は終わりだ!

二度と走らんからな…。

走破にかかった時間:1時間07分
険道区間ですれちがった車:0台

おわりに

鹿児島県の中で最も険しい県道であることはまず間違いないでしょう。

険道区間は基本的に離合不能ですが…交通量は非常に少なく、道も数百mおきにわずかながら広くなるので、そこだけを見れば許容範囲内。

ただ問題は路面の劣悪さ。
あちこち穴ぼこだらけで、こぶし大の石が道のど真ん中に転がっていることもしばしば。

薩摩川内市側は特に荒れており、数百m先へ進むだけでもかなりキツいです。

以上が、鹿児島最凶の険道「鹿児島県道345号下東郷阿久根線」のすべてとなります。
走破は本当におススメしません。

僕としては「鹿児島一険しい県道を走破する」という夢が叶って満足…ですが、二度と走りたくはないです。

路線情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年よりお出かけスポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

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