毎週金曜日 20:00に投稿予定!

えびの高原へ通じるはずの「鹿児島・宮崎県道103号線」の末端区間を走る

目次

鹿児島と宮崎を繋ぐはずの県道

「鹿児島県道・宮崎県道103号栗野停車場えびの高原線」

鹿児島県姶良郡湧水町のJR栗野駅前を起点とし、栗野岳温泉や霧島アートの森を通り抜け、宮崎県えびの市の「えびの高原」へ至る、れっきとした県道です。

▲国土地理院|地理院地図を加工・引用

しかし地図をよく見ると、「県道栗野停車場えびの高原線」という名前でありながらえびの高原までは繋がっておらず、それどころか宮崎県境にすら到達しないまま終わっています。

実はこの路線、まだ未完成。

いわゆる未成道です。

実際に走ってみた

2025年9月2日、天気は曇り。

▲国土地理院|地理院地図を加工・引用

県道103号の末端から先は日添林道と繋がっているらしいので、今回はそこから県道の末端部を目指すことにしました。

ついでにそこから先の県道部分も少し走ってみようかなと。

とりあえず、日添林道(手洗側)を北上してきたところから。

詳細は省きますが、なんとまぁひどい林道でした(褒め言葉)。

ここからY字路を抜け、さらに北上した先に県道103号の末端があります。

Y字路を抜けた先で、道路上にべったり這うロープ。

ネット上にあるいくつかの走行動画を見る限りでは、時折、このロープが張られて通れなくなることがあるらしい…。

県道を目指す

ここから先は、基本的に舗装路の下り坂が続きます。

道幅は車1台通れるぐらいで、すれ違いはまず無理。

この辺りはだいたい標高1,100mと、夏場でもかなり涼しかったです。

窓を開けながら走りたいところでしたが、外では大量のアブが舞っていたので断念…。
試しに開けただけでも4匹入ってきました。

・・・ちなみに舗装路とは言いましたが、その質はお察しください。

県道区間に入った

霧島市を抜け、ここからは湧水町へ。

特に何の看板等もありませんが、このヘアピンカーブ付近から県道103号線に入ります。

道路のデコボコは幾分かマシになった気もしますが、これだと県道というより“険道”に近いかもしれない…。

こんなスポットもありました

この険道区間には、「日添磨崖仏(ひぞえまがいぶつ)というスポットもあります。

岩肌には寛文4(1664)年12月11日の字とともに阿弥陀像が刻まれていて、実に350年以上も昔から存在していることとなります。

日没まで残り40分しかなく素通りしてしまったので、代わりにGoogleマップのスポット情報を載せておきます…。

県道から50mほど山へ入ったところにあるみたい。

“険道”からの脱出

日添磨崖仏を通り過ぎ、どんどん下っていきます。

標高が下がるとともに頭上はすっかり鬱蒼とした森に包まれ、見通しも良いとは言えません。
若干心細い…。

さらに下っていくと、一気に周囲が開けて2車線道路へ!

これにて険道区間は終了…。
一気に緊張感が抜けていくのを感じます。

▲来た道を振り返ったところ

Y字路の辺りからここまでの所要時間は、だいたい24分。

遭遇した対向車および後続車は皆無です。

道端にふと視線をやると、県道103号のヘキサとともに「3.9km先一般車両 通行できませんと書かれた青看板が立っていました。

僕さっきそこ通って来たんですけど…。

将来はえびの高原へ繋がる?

僕が通り抜けた2025年9月時点で工事をしている様子は見受けられませんでしたが、一応えびの高原へ接続する計画自体はちゃんと有るみたいです。

以下は、鹿児島県議会が開催している意見交換会「あなたのそばで県議会」からの引用です。

(冒頭省略)

それから、県道103号線、えびの市のえびの高原から栗野まで続く道だが、観光、そして農業の振興のためにも、ぜひ必要な道路と思うので、引き続き皆様方の力添えいただければありがたいと思っている。


(田之上耕三 議員)
103 号線の問題であるが、一昨年も宮崎県に行きお願いした。
この路線のうち、交通不能区間は、宮崎県の方が長く、約 3.5 ㎞の中の約 3 ㎞。そして、我々鹿児島県は、500 mしかないということで、宮崎県が、真剣に取り組んでいただき、予算も計上して、非常に好意的な回答を得ているので、私ども、議連も作っているので町長と一緒に、この路線に努力を傾けたいと思う。

令和2年8月22日開催「あなたのそばで県議会(姶良・伊佐地域)」より抜粋・引用

また、令和5(2023)年11月に開催された宮崎県の商工建設常任委員会資料では、県道103号の建設予定ルートが描かれた地図を目にすることができます。

とはいえ、未成区間のその後の動きはまったく不明…。

どうにもこうにも、開通にはまだまだ時間がかかりそうな雰囲気です。

現状、湧水町から直接えびの高原へ通じる道は存在せず、霧島市か宮崎県えびの市の方から迂回しなければなりません(湧水町役場からの所要時間約50分)。

あの路線が全通すれば20分くらい短縮できそうな気もしますが、その前に開通するのでしょうか…。

スポット情報【2025年10月時点】

スポット名鹿児島県道・宮崎県道103号 栗野停車場えびの高原線
供用区間起点:〒899-6201 鹿児島県姶良郡湧水町木場
終点:宮崎県えびの市
県道の現状えびの高原までは道が整備されておらず、日添林道と接続する形で途切れている。
末端区間は道幅が狭く、通行困難。
良かったらシェアしてね ฅ(`•ᆺ•´)ฅ

この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年よりお出かけスポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

目次