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雲仙普賢岳の土石流に埋もれた家屋を保存している場所「土石流被災家屋保存公園」

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ひとくちスポット紹介

スポット名土石流被災家屋保存公園
所在地〒859-1504 長崎県南島原市深江町丁6077
ウェブサイト道の駅 ひまわり
概要「道の駅 ひまわり」に併設されている公園。
平成4(1992)年8月に発生した土石流で埋没した家屋が保存・展示されている。

平成2(1990)年11月から始まった雲仙普賢岳の一連の噴火活動は、幾度にもわたる火砕流や土石流を引き起こし、日本史上稀にみる災害となりました。

今回紹介するのは、長崎県南島原市にある「土石流被災家屋保存公園」

2025年10月時点で、ここには9棟の家屋が保存・展示されていますが、それらはすべて雲仙普賢岳の噴火活動によって引き起こされた土石流で埋没しています。

実際に行ってみた

2025年8月14日、天気は晴れ。

やって来たのは「道の駅 ひまわり」というところ。
島原半島では唯一の道の駅です。

公園があるのは、そのすぐお隣。

一帯を埋め尽くした土石流

一連の噴火活動で、水無川流域では降り積もった火山灰などがたびたび土石流となって下流の家屋や田畑を襲っていました。

▲園内にあった案内板

この辺りでは平成4(1992)年8月8日・14日に土石流に見舞われ、場所によって約3mの高さまで埋没したといわれています。

また、土石流のスピードが比較的緩やかだったことから、建物は破壊されずそのまま埋もれたのだそう。

園内には大型テントが設置されていて、内部にも家屋が3棟保存されています。

おそらく、元々はかなり大きめの家だったのでしょう。

それがこの高さまで埋まってしまったと考えると…実に恐ろしいです。

玄関と思わしき場所。

この家は、土石流に襲われるわずか4年前に増改築したばかりとのこと。

テントの一番奥にあった家屋。

こちらはほとんど屋根まで埋没してしまった様子。

「ナショナル」のロゴとともに「松下電工」の文字が書かれた太陽熱温水器。

そのほか、屋外にある家屋も。

1階部分をほとんど埋め尽くした土砂の上からは草が生え、自然へ還ろうとしています。

なお、これらの家屋に住んでいた人たちは、事前に避難していたため人的被害はありませんでした。

おわりに

土石流に埋まったこの家屋たち。

学生のときに教科書で見たことがあるとはいえ、実際に目の当たりにすると、あまりに現実離れした光景に絶句するばかりでした。

ある日突然自分の身が、はたまた自分の家が…噴火によるものに限らず、土石流に巻き込まれるリスクは決してゼロじゃない。

そう考えると、この光景も他人事ではないのでしょう。

お隣の島原市には「がまだすドーム (雲仙岳災害記念館)」という火山ミュージアムがあるので、今回紹介した「土石流被災家屋保存公園」と合わせて見ることをお勧めします。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年よりお出かけスポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

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