東洋のナイアガラ「曽木の滝」はなぜ日本の滝百選に選ばれなかったのか

46.鹿児島県

鹿児島県伊佐市にある曽木の滝は日本一の滝幅を誇る珍しい滝だ。

そんなポテンシャルがあるにも関わらず、曽木の滝は日本を代表する100つの滝“日本の滝百選”の座を勝ち取ることが出来なかった。

今回はその理由について探っていこうと思う。

曽木の滝について

その前に、曽木の滝がどのような滝かを説明しておこう。

滝の高さは12mとさほど高くは無いものの、滝幅は210mもあり「東洋のナイアガラ」と称されることもあるのだそう。

実際のところ、ナイアガラの滝は一番広いところで幅675mもあるので曽木の滝はそれよりやや劣るものの、滝としては十分に広いといえる。

曽木大橋の存在

国土地理院|空中写真(2006年7月撮影)より切取・引用

日本の滝百選の選定が行われた1990年当時、曽木の滝のすぐ上流には曽木大橋が架かっていたのだが、あまりにも滝と近すぎたため景観の問題が指摘されていた。

結局、曽木の滝は最終選考までは残ったものの、あともう少しというところで百選の座から外れてしまったのだ。

こうした事から、当時の大口市より県に対して橋の移設希望が出された。

2011年11月、滝から約300m下流の位置に新曽木大橋が架けられたのを機に、旧橋は解体された。

今日のあとがき

スウ
スウ

百選には選ばれませんでしたが、一面の水が豪快に流れ落ちる様は凄かったです…

そして下流にある発電所遺構も見る価値あり!

スポット情報

曽木の滝

所在地:鹿児島県伊佐市大口宮人628-41
駐車場:有り(無料)
営業時間:
特になし