県道の概要
今回走る「鹿児島県道397号鶴田定之段線」は、鹿児島県薩摩郡さつま町から同県の出水(いずみ)市に至る総延長約18.7 kmの県道です。

途中、紫尾(しび)峠の手前で国道328号の旧道区間(グレーの線)と合流。
以降は旧国道のルートをなぞる形で5.5km先の終点へ至るものです。
地図でも分かる位のグネグネ具合。
この県道がある北薩地域においては一二を争うレベルの険道かと思われます…。
実際に走ってみた
2025年12月6日、天気は晴れ。

今いる場所は、県道397号の起点にあたる「鶴田小前」交差点。
ここを右折し、出水市を目指します。

序盤はいたって普通の道…むしろ快適なほうです。
青看板によれば、途中で紫尾温泉を通過するみたい。

紫尾温泉の様子。
泉源が紫尾神社の境内にあることから、「神の湯」とも呼ばれているようです。
道路沿いには温泉施設や旅館が建ち並び、側溝からも湯気がうっすら立ち昇っていました。
なかなか旅情を誘う光景です。

紫尾温泉を過ぎると、いよいよ険道が始まります。
険道区間はかなり荒れている

ガサガサガサガサボコッガサガサガサ
さっそく雲行きが怪しくなってきました。
アスファルトは落ち葉に覆われほとんど見えません。
その落ち葉の中には太い枝も混じっているようで、時折車の底にボコンボコンと当たる音が聞こえてきます。嫌。

その中で現れた、やけに真新しいガードレールと擁壁。
絶対最近になって崩れただろ。

苔むした道路、ガードレールが無い路肩、今にも谷底へ落ちそうなくらい傾いたデリネーター(視線誘導標)…。
れっきとした現役の道のはずなのに、うっすら廃道っぽさを感じます。

険道区間に入ってから20分弱。
国道328号旧道との合流地点に到達しました。
標識も何も無い交差点です。

旧道区間(さつま町側)を覗いてみたところ。
この旧道、一度だけさつま町側から走ってきたことがありますが…崩落や倒木が凄まじく、ほとんど廃道のような状態でした。
相当荒れています。
というか、あのときは健在だったカラーコーンが思いっきり割れてるんだが…。
国道328号の旧道を走ったときの様子は以下の記事をどうぞ▼
最後まで険しい

ここから先は旧国道ゾーン。
とはいえ何かが変わることは無く、木々に覆われた光景が続きます。

しばらく進んだところで、さつま町を抜けて出水市へ入ります。
そしてここが紫尾峠。
路肩には、「車長9m以上」の補助標識とともに8.0tの重量制限を示す標識が立っていました。
よく見ると銃で撃ち抜かれた痕が…。

峠を越えたら、長い長い下り坂のはじまり。
ここにきて道がさらに荒れてきました。

目指すは、眼下に見える国道328号の現道。
何事もなくあそこまで下れますように。

舗装は一応あります。

路肩決壊(ド直球)
Googleマップによれば、少なくとも2023年秋から設置されている様子。
なお肝心の決壊地点は、当時も今も草に覆われていて結局どこか分かりませんでした。

終点まで残り200mとは思えない光景。
実際のところはただ落ち葉が積もっていただけでしたが、見た目はまさに険道。

落ち葉ゾーンを突破すれば、ようやく国道328号と合流します。
県道397号はここでフィニッシュ!
行き交う車を見ると、不思議と安心感が出てきました。
走破にかかった時間:54分
全線を通してすれちがった車:7台(険道区間では0台)
おわりに
この険道、めっちゃしんどかった。

紫尾温泉を抜けて坂を上り始めたが最後、あとは終点に辿り着くまでずっと見通しの悪い道が続きます。
加えて道路そのものの状態もあまり良いとは言えないため、基本的に時速10~20kmでのんびり峠を越えることになるでしょう。

一切の集落が無い険道区間。
この道を日常生活で利用する車は滅多にいないと思われます。
対向車はあまり来なさそうですが、通行の際は十分にお気をつけて…。
余談ですが


実は以前、夜間に県道397号で紫尾峠を越えたことがあります。
心細いことこの上無かったので、陽が沈んだ後の走行は特におススメしません…。
スポット情報
| スポット名 | 鹿児島県道397号鶴田定之段線 |
| 所在地 | 起点:〒895-2102 鹿児島県薩摩郡さつま町 終点:〒899-0215 鹿児島県出水市武本 |
| 現状 | 起点から紫尾温泉までの間は比較的快適な道。 しかし、それ以降は終点までひたすら人気のない廃れかけの道を走ることとなる。 落石・落枝・路肩崩落に要注意。 |











