【鹿児島】かつて世界最大だったタンカーの錨がある!「日石丸の主錨」

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ひとくちスポット紹介

スポット名日石丸の主錨
所在地〒891-0202 鹿児島県鹿児島市喜入中名町
概要かつて運航していた当時世界最大のタンカー「日石丸」の錨がモニュメントとして展示されている。
付近には「金刀比羅喜入宮」という神社も建立されている。

今回紹介するスポットは、鹿児島県鹿児島市にある「日石丸の主錨(しゅびょう)というところです!

ここには昭和46(1971)年の建造当時“世界最大のタンカー”といわれた「日石丸」の錨(いかり)がモニュメントとして展示されており、事前に写真で見た限りでもかなりの大きさと感じました。

あまり知られた場所ではありませんが…個人的に興味を惹かれたので、休日を利用して現地へ行ってみることに。

実際に行ってみた

2024年9月3日、天気は晴れ。

▲写真奥には石油備蓄基地が広がっている

主錨の周辺は公園のようになっていて、ちょっとした遊歩道も整備されています。

遊歩道を進むと、すぐにそれらしきものが見えてきました!

巨大な錨と日石丸の歴史

かなり錆びてはいますが、これが日石丸の主錨!

錨そのものもさることながら、それを繋ぐ鎖も目を疑うほどの巨大さ。
すべてにおいてスケールの違いを感じさせます。

そして説明板には、こんな記述も。

「日石丸」の主錨

 日石丸は昭和四六年九月に東京タンカー株式会社の自社船として石川島播磨重工業呉造船所において進水・竣工しました。当時、世界最大のタンカーとして脚光を浴び、その後の超大型タンカー(ULCC)建造の先駆けとなりました。

 昭和四八年に突発したオイルショックに即応し、その巨大な船腹を利して石油危機に瀕した我が国への原油輸送に活躍し、我が国の経済発展および国民生活の安定に多大の貢献を遂げました。

 就航以来、喜入港を母港として中東との間を八四往復延べ二二〇万キロメートル(地球約五五周分)を航海し総計三,六〇〇万キロリットルの原油を輸送しました。

昭和六〇年四月その最終航海を終え船齢十四年をもって函館において解体されましたが、その活躍を永久に記念するため、その主錨をここに設置したものです。

日本石油基地株式会社

さらに主錨の大きさなども記載されていて、それによれば重量24.6t、高さ6.0m、幅3.3mもあるとのこと。

船を留めるためにこれほどのものが使われていたと思うと、日石丸は本当に巨大なタンカーだったのですね。

近くには神社もありました

主錨の近くには、「金刀比羅喜入宮(ことひらきいれぐう)という神社が建立されています。

昭和47(1972)年に建立された神社のようで、境内は比較的新しい印象。
神社は無人でしたが、せっかくなので参拝させていただきました。

最後に、斜めから見た主錨の様子を。

近くの石油基地関係者の往来が割とあるのであまり長居せずにすぐ退散しましたが、なかなか興味深いモニュメントだったように思います。

日本のオイルショック事情を知る良い機会になりました。

余談ですが

スウ

ここの石油基地に貯蔵されている原油の約8割は、中東から1万km以上もの道のりを経て運ばれてくるとのこと。
かなり大変な行程ですね…。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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