【鹿児島】創建は飛鳥時代!1300年以上の歴史を持つ「黒島神社」

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ひとくちスポット紹介

スポット名黒島神社
所在地〒899-5542 鹿児島県姶良市上名585
概要飛鳥時代末期の和銅元年(708)年に創建された神社。
境内には江戸時代に架けられた石橋があり、県内有数の古い橋とされる。

田んぼの奥に鎮座する神社

2024年10月6日、天気は晴れ。

▲あぜ道の奥に黒島神社の鳥居がある

今回参拝させていただく神社は、鹿児島県姶良市にある「黒島神社」

2024年秋現在、この辺りにはいくつか神社の案内看板が設置されていますが、けっこう小さいので見落としてしまうことがあるようです。
そして僕も見落としてしまったので、とりあえず近くの記念碑の辺りに車を停めさせていただき、田んぼのあぜ道を通って神社へ向かうことに。

こちらが黒島神社の鳥居。
よく見る赤いものではありませんが、こういった灰色の鳥居というのもけっこう厳かな感じ。

それでは、境内へお邪魔します…。

広い境内と古い石橋

境内はかなり広め。
特に荒廃している雰囲気は無く、手入れが行き届いている様子。

「奉寄進」と彫られた手水鉢。
蛇口の栓をひねってみましたが、水は出ませんでした。

拝殿に向かって歩いて行くと、こんな石橋が架かっています。

実はこの橋が架けられたのは、天明4(1784)年のこと。
甲突川の五大石橋が架けられたのが1840年代ですから、それよりも50年以上前にはもうこの橋があったことになります。

少なくとも姶良市で最古の橋とされていますが、おそらく鹿児島県内でもトップ5に入るぐらいに古い橋なのでは…と思います。

▲「姶良市指定有形文化財 黒島神社石橋」案内板より

ちなみに、橋を横から見るとこんな感じになっているそう。
アーチ式でなく、逆V字式のとても珍しい構造です。

黒塗りの社殿

橋を渡り、いよいよ社殿の前へ。

最近塗り直されたのか、建物は綺麗な黒と赤色をしていました。
しっかりと手を合わせておきます。

黒島神社の歴史は長い

ちょうど社殿の真横には、神社の歴史が書かれた案内板がありました。
せっかくなので、最近あった出来事も含め年表にまとめてこの記事を締めたいと思います。

出来事
和銅元(708)年宮牟礼四郎政良が山田地区の開拓にあたり山頂に社殿を創建する
宝永6(1709)年6月山津波により社殿流失
御神体は無事だったので山腹に社殿を、山麓に拝殿を造営して山田の総鎮護として崇敬する
明治初期女胎師神社・飛野妙見・石堂妙見が黒島神社に合祀される
明治11(1878)年近くの家畜神社を移転奉納する
大正2(1913)年神社の朽廃が進んだため現在地に社殿が建立される
同年4月5日遷宮式が行われる
平成28(2016)年遷宮百年記念事業として修繕が行われる
令和5(2023)年近くの稲荷神社が黒島神社に合祀される


創建から1300年以上も経っているだけあって、かなり濃い歴史を持っている神社でした。
あまり知られていないような神社ではありますが、これからも篤く信仰されていきますように…。

余談ですが

▲写真右下の茂みに切り株がある
スウ

10年前にこの神社を参拝したことがありますが、そのときは石橋の手前で行く手を塞ぐように木が生えていたんです。
ですが、いつの間にか伐採されてしまったようですね…。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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