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【鹿児島】クジラの骨格標本を展示している「くじらの眠る丘」ができたワケ

目次

ひとくちスポット紹介

スポット名くじらの眠る丘
所在地〒897-1201 鹿児島県南さつま市大浦町29451
概要マッコウクジラの骨格標本が展示されている施設。
建物内は無料で見学できる。

国道脇に佇むクジラ

2025年3月8日、天気は雨。

今回紹介するのは、鹿児島県南さつま市にある「くじらの眠る丘」という施設。

南さつま海道こと国道226号線を加世田市街地から西に進んでいくと、「大浦町農産物直売所 ふるさとくじら館」が右手側に見えてきます。

そのお隣にある、クジラが描かれた建物がそれです。

夕暮れ時の訪問ということもあって辺りには誰もおらず、建物内も真っ暗でしたが…近づくと自動でライトが点灯します。

内部の様子

内部には、マッコウクジラの生態などについての説明板が設置されていました。

中でも目を引くのが、マッコウクジラの全身骨格!

その体長は13mとあって、近くで見るとかなり大きいです!
とてもカメラに収まりません…。

しかし、これでもマッコウクジラの中では小さめのサイズだのだそう。

そして、建物脇にある階段を登った先はロフトになっており、高い場所から骨格を見下ろすことができるようです!

が、残念ながら既に扉は閉まっていて、ここからの見学は叶いませんでした。
あと1時間早く来ていれば…。

この建物ができた理由

くじらの眠る丘ができたのには、ある出来事がきっかけとなっています。

平成14(2002)年1月22日、鹿児島県川辺(かわなべ)郡大浦町(現:南さつま市)の小湊干拓海岸に14頭ものマッコウクジラが集団座礁する出来事がありました。

当時は悪天候で波が高く、救助は大幅に難航。

座礁直後はまだ息があったクジラたちでしたが、時間が経つとともに衰弱し、次々と息絶えていきました。

一連の救出作業は11日間に及び、残念ながら13頭が死亡しましたが、奇跡的に1頭の救出に成功します。

その後、死亡した13頭のうち12頭は海に沈められ、1頭は学術研究のために骨格が保存されることになりました。

▲屋上から見たクジラのモニュメント

この施設が造られることになったのは、骨格標本とともにこの座礁の記録を後世に残すため

一見クジラの骨格標本が展示されているだけかと思いきや、なかなか重たい出来事も含まれていましたとさ…。

スウ

施設内には、座礁直後から死亡したクジラが海に戻されるまでの様子が写真付きで事細かに記されています。
訪問される際は、こちらも併せて読んでみて下さい…。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年よりお出かけスポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

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