かつて金の運搬路を担った石橋と至近距離で眺められる滝「金山橋と板井手の滝」

かつて鹿児島には「山ヶ野金山」があり、江戸時代から昭和40(1965)年に閉山されるまでの300年以上もの間、日本有数の産金量を誇る鉱山として薩摩藩及び県の財政を支えてきました。

国土地理院|標準地図を編集・引用

ここで採掘された金は、山ヶ野金山から遠く離れた加治木港へと運ばれていったのだそう。

今回訪れるスポット「金山橋」は、そんな金や物資の運搬を目的として明治12(1879)年に築かれた石橋なのです。

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実際に行ってみた

こちらがその金山橋!

橋自体はそこまで大きくはないものの、きれいなアーチをした石橋。
絡みついた蔦もまた、どこか風格を感じさせます。

そして橋のすぐ上流には「板井手の滝」があって、間近で滝を見ることができます!

落差は8mとまぁまぁの高さ。西日で橋の影に阻まれてしまっていますが、昼間であれば良い感じに映るのかも…。

金山橋は平成23(2011)年に欄干と路面の改修が行われたのでそこだけは新しいですが、それ以外は建設当時の姿のまま。

ちなみに5.5t以下であれば、車でも普通に橋の上を渡れます。

橋の上から見た板井手の滝。

滝は正面から見るのが一番映えますね。

橋と滝を同時に見てみよう!

さて、実はここにはちょっとしたビュースポットがありまして…。

金山橋と板井手の滝を同時に見られる場所があるのです。

橋から下流に100mほど歩くと階段があるので、そこから河原へ下りて行きましょう。

河原に下りると、コンクリート道の先に渡り石が設置されているのでそこまで歩きます。

・・・とはいえ、渡り石は途中から浸水しているので、これ以上進むのであれば濡れても良い靴で臨む必要がありそう。

ひとまず、濡れずに進める限界のところで撮ったもの。滝が見切れてる…。

条件が良ければ川面に金山橋のアーチも映るようですが、この日は風があるせいでぼんやりとしか映りませんでした。

ズームアップ。

今日のあとがき

スウ

金山橋には10年前に訪れたことがありますが、その時はここまで観光地化されておらず、せいぜいこの車2台分の駐車場がある程度でした。
ここ数年で姶良市が観光地化のテコ入れを図ったのでしょう…街の移ろいを感じさせます。

スポット情報

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この記事を書いた猫

九州地方に住むケモノ。
愛車でドライブを楽しむかたわら、2022年より観光スポット紹介と旅行記を兼ねたブログ「けものたび」を開設。

2022年:本土最南端「佐多岬」到達
2023年:日本最低峰の一つ「天保山」制覇

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