今回走る険道は、鹿児島県日置市から同県いちき串木野市に至る「鹿児島県道308号郷戸市来(ごといちき)線」。

総延長約13.7km、そのうち険道区間は5kmにも満たないといったもので、比較的穏やかな部類の険道という感じ。
ネット上でもあまり話題になることのない路線ですが、一応紹介したいと思います。
道中ではとある未成道が見られるので、それも記しておきたいなと。
実際に走ってみた
2026年6月6日、天気は曇り。

県道308号は、山あいを走る県道304号を右折するところから始まる。

序盤は片側1車線な普通の道。
だいぶ年季が入っているのに加えて自治体名が合併前のままだけど、ちゃんと県道のヘキサ標識も立っている。

・・・が、その少し先にはひっそりと交通規制の看板が。
険道区間へ!

郷戸集落を通過。
この時点ではまだ普通の道が続いているようだ。

かと思いきや

集落を抜けた途端にこの通り…。
幅員減少を知らせる標識は無く、センターラインが途絶えたのを合図にあっという間に狭くなってしまった。

本来はもうちょっと広い道であっても、路肩に溜まった落ち葉や枝、そして時折現れる土嚢が圧迫感を与えている。

そして設置された土嚢によっては草が生えていたり、あるいは土嚢そのものが苔むしていたりするので、いろんな意味で年月の流れを感じられる。
ちなみに、上の写真に写っている土嚢がいつから有るかGoogleマップで見てみたら、2013年には既に草がちょろちょろ生えた状態で設置されていた。

日置市を抜け、いちき串木野市へ突入。
市来ダムにて

市境を越えてしばらく進んだところで、右手側に市来ダムの出入口が見えてくる。

比較的小規模だけど、眺めは割と良さげ。
数日前の台風で増水したせいだろうか、水面近くの木々は土まみれだった。

市来ダムを後にして先を急ぐ。
時刻は19時過ぎ。
日陰は完全に暗みを帯びて薄気味悪くなってきた。
舗装はかなり綺麗になったけど、台風の爪痕と思わしき落ち葉や枝が散乱していてちょっと荒れ気味…。

ここで道がぐんと拡がる。
序盤で見かけた通行規制の地図によれば、ここら辺が終着点みたい。
険道区間はこれで終わりだろう。
ラストスパートと未成バイパス

ここからは快走路!
山は下り切ったし、民家もかなり現れてきた。
県道の終点も近い。

さてこの先、県道308号は「市来バイパス」を横断する。
1995年に国道3号のバイパス道路として一部開通したのだが、そのわずか数年後に「南九州西回り自動車道」がすぐ近くで整備され、完全に役割を奪われてしまった。
市来バイパスの工事は中断され、2026年現在でも全線開通の見込みは立っていない。

ただ、造ったものは仕方がないのでとりあえず供用しているといった感じ。
もしバイパスができたら、この交差点には青看板が設置される予定だったのだろう。
いまはただ骨組みだけが立っている。

片側2車線の立派なバイパスであるにもかかわらず、優先道路は県道308号のほう。
日本を代表する幹線道路が県道よりも格下である、なかなかレアなケースだ。

そこから少し走ると、国道3号の「湊町」交差点に到達する。
ここが県道308号の終点にあたる場所!
完全走破にかかった時間:25分
険道区間ですれちがった車:0台
おわりに
以上が、「鹿児島県道308号郷戸市来線」のすべてとなります。

道幅が狭いところや路面がうっすら荒れ気味なところはありますが、険しさの度合いでいえばあまり大したことはない路線。
道中では未成バイパスとも交差するので、ある意味レアな路線でもある…はず。
なかなか変わり種な険道でございました。
スウちなみに、市来バイパスについては地元のテレビ局でも取り上げられたことが…。
こうしてみると、街づくりゲームみたいな感じでぶった切られた道路なのがよく分かります。
路線情報
| 路線名 | 鹿児島県道308号郷戸市来線 |
| 所在地 | 起点:〒899-2311 鹿児島県日置市東市来町養母 終点:〒899-2101 鹿児島県いちき串木野市湊町 |
| 現状 | 険道区間での道幅は狭いがそれほど荒れた道でもなく、比較的走りやすい。 |









