ひとくちスポット紹介
スポット名 | 鉾投温泉 |
所在地 | 〒899-6502 鹿児島県霧島市牧園町三体堂 |
概要 | 霧島の山中に存在する野湯。 周辺にはポリバスが設置されているほか、川から温泉が湧き出している所もある。 |
歴史ある秘湯…らしい
今回紹介するスポットは、鹿児島県霧島市にある「鉾投(ほこなぎ)温泉」というところ!
ここは元亀3(1572)年、島津義弘と伊東義祐の間で起こった「木崎原の戦い」の際に利用されたといわれるような歴史ある温泉。
島津軍300vs伊東軍3000で島津軍が勝利した戦いなので、そっちの方も気になりますが今回は割愛…。
現在では鉾投温泉は利用されておらず、野湯の扱いとなっています。
とはいえ国土地理院などの地図には載っていることから、行ったことは無くともその存在を知っている方は少なくないでしょう。
そしてここには誰かが持ち込んだのか、ポリバスも設置されているようです。
人気のない山中にあるような野湯ですが、さっそく足を運んでみることに。
万が一のためにYAMAPでも入れておきましょう。
現地へ行ってみよう
2025年1月2日、天気は晴れ。

今いる場所は、鉾投川に架かる「鉾投橋」。
温泉はここから数百mほど上流に行ったところに在るとのこと。

ここから登っていきます。
右手側にある砂防えん堤が目印。

基本的に道は無く、斜面をずっと登っていくような感じですが…ここ最近のものと思われる先人のピンクテープが括りつけられていたので迷うことはなかったです。

ただし、道中では涸れ沢を突破するところもあるので、慎重に。
ポリバスの湯
入山開始から17分。

傾斜が緩やかになり、石垣が見えてきました。

その傍らには積み重なった瓦も。
昭和中期までこの辺りには家が建っていたらしいので、その名残でしょうか…。

さらに登ると、そこにはポリバスが置かれていました!
すごい…本当にあるんだ。
ちょっと覗いてみましょうか、どれどれ…。

おうっふ
この湯船の感じだと、お湯を溜めてもちょっと入浴には勇気が要るなぁ…。
でも、注がれるお湯からはちゃんと湯気が立っているし、温泉であることは間違いないっぽい。

湯温を計ってみると…48℃!
湯気うんぬんの前に、とても入浴すらままならない位の熱湯風呂でした。
湯もみとかをすればいけるのでしょうかね…。
とはいえ、この藻たちを目の当たりにして入浴する度胸はなかったので、手だけお湯に触れることに(メチャクソ熱い)。
地獄と川湯

ポリバスの辺りから川沿いをさらに遡ると、数分ほどで地獄が見えてきます。

規模は小さめだけど、雰囲気は素晴らしい!
噴気孔からはもうもうと腐卵臭を伴う白煙が上がり、ゴポゴポと温泉が湧く音も。
ちょっと恐怖すら感じます。


川のほうには、先人たちが作ったと思われる湯だまりが。
ここまで来るのにかなり体力を使ったし…せっかくなので、入浴はせずとも足湯をいただくことに。
下流側にちょうど良く透き通った湯だまりがあったので、そこにしましょう。

湯温は低めの26℃。
これだと今日みたいな冬場に入浴するのは厳しいかも…。
湯だまりの中からは44℃ぐらいのモノが湧いているようでしたが、湧出する温泉に対して流入する川の水が多いのでどうしても湯温が低くなってしまう様子。

でも足湯なら、まさにプール感覚。
温かすぎず、かといって冷たすぎず…登りに登って火照った身体には丁度いい温度でした。
感想


まさか辿り着けるとは思わなかったので、とても嬉しいです。
当ブログでここまで野湯を堪能したのは鉾投温泉が初めてでしょう。
・・・が、それはそれとして、ひとりでここに行くというのは何とも孤独感が凄まじく…。
山奥なのでスマホの電波はほとんど入らないか圏外。
突然遠くからガサガサと音がして何事かと思ったらシカの群れ。

終いには3~4回ほど滑って転んだので、普通に温泉に行くのとはわけが違う事を痛感しました。
筋肉痛と孤独を伴う野湯探しの旅でしたが、一応ちゃんとした収穫もあったし!
何より無事に帰ってこられたので良かったと思うのでした。
今日のあとがき


後から知ったことですが、川湯からさらに上流側に行ったところにも地獄が存在するとか。
機会があればそこにもアタックしてみたいですね!(といいつつ行かないんだろうなぁ…。)
スポット情報
スポット名 | 鉾投温泉 |
所在地 | 〒899-6502 鹿児島県霧島市牧園町三体堂 |
営業時間 | 特に無し |
料金 | 特に無し |
駐車場 | 無し |
トイレ | 無し |